同位体環境分析

同位体環境分析

著者名 馬淵 久夫
宮崎 章
山下 信義
発行元 丸善出版
発行年月日 2013年04月
判型 A5 210×148
ページ数 350ページ
ISBN 978-4-621-08677-3
Cコード 3043
ジャンル 化学・化学工学 >  無機化学
化学・化学工学 >  分析化学 >  機器分析

内容紹介

基礎編では同位体とはなにかに始まり、放射性・安定同位体の分析法およびそれに使われる分析機器について最新の情報を含めて詳しく解説。 応用編では、同位体を用いる宇宙・地球・海洋の研究から、環境汚染物質・化学工業製品・食品・医療などの分野で同位体を用いて様々なことを解明する手法を紹介している。 トピックス編では、福島原発事故による放射性核種の環境への漏出、放射線リスク管理、および鉛汚染・ダイオキシン類・環境ホルモンなどの研究に使用される同位体に関するホットな話題を提供する。

目次

I 基礎編
 1 同位体とは
  1.1 発見と解明の歴史
  1.2 原子核の安定性
  1.3 同位体の特性と応用
 2 同位体分析装置
  2.1 放射性同位体分析装置
  2.2 安定同位体分析装置
 3 同位体分析法
  3.1 放射性同位体分析法
  3.2 安定同位体分析法
II 応用編
 4 放射性同位体の環境分析への応用
  4.1 環境科学研究で利用される主な天然放射性同位体
  4.2 環境科学研究で利用される主な人工放射性同位体
 5 同位体の地球科学への応用
  5.1 天然でみられる同位体比の変動
  5.2 放射年代測定
  5.3 地球の同位体進化と同位体構造
  5.4 天然原子炉
 6 同位体の宇宙科学への応用
  6.1 放射性同位体年代測定法
  6.2 太陽系の形成過程
  6.3 太陽系の年齢と地球の年齢
  6.4 太陽系が形成される前(前駆太陽系)
  6.5 元素の年齢
  6.6 同位体分別効果
  6.7 三酸素同位体ダイアグラム
 7 安定同位体の海洋科学への応用
  7.1 海洋における同位体比の変動要因
  7.2 軽元素の安定同位体比を利用した海洋研究
  7.3 重元素の安定同位体比による海洋研究
 8 同位体の人工有機化合物への応用
  8.1 化合物別安定同位体分析技術(CSIA)
  8.2 CSIAを可能にする分析装置
  8.3 2DGC/C/IRMSの開発とPCBおよびダイオキシンのCSIA     
 9 同位体の製品分析への応用215
  9.1 化合物別同位体分析技術(CSIA)
  9.2 その他の同位体比判別技術
 10 放射性・安定同位体の医療への応用
  10.1 放射性同位体の医療への応用
  10.2 安定同位体の医療への応用
III トピックス編
 11 環境放射能と福島原発事故による放射性核種の環境への漏出
  11.1 環境放射線,環境放射性核種,環境放射能 
  11.2 福島原発事故による放射性核種の環境への漏出
 12 放射線被曝のリスク評価とそのために必要な規制科学の考え方
  12.1 放射線被曝の種類
  12.2 放射線のリスク評価
  12.3 放射線防護の歴史と現在
  12.4 規制科学の考え方と安全の作法
 13 鉛同位体分析による人体汚染源の解析
  13.1 有害汚染物質としての鉛
  13.2 鉛安定同位体比
  13.3 鉛安定同位体比を用いた人体汚染源の解析
  13.4 日本人の血液中鉛安定同位体分析
 14 ダイオキシン・環境ホルモン研究に使用される同位体―同位体標識標準物質の問題点を中心に
  14.1 従来の環境モニタリングと精密環境分析
  14.2 環境分析化学における同位体標識化合物
  14.3 ダイオキシン分析における課題
  14.4 分析データの信頼性
  14.5 今後の有害化学物質研究
  14.6 精密環境分析の条件
 15 同位体の食品産地トレーサビリティへの応用
  15.1 歴史的経緯
  15.2 食品の安全安心に役立つ安定同位体トレーサビリティ  
  15.3 安定同位体比を用いる生育履歴解析と産地トレーサビリティ
  15.4 食品産地トレーサビリティに関する安定同位体研究の動向
  15.5 将来への指針

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