内容紹介
一般診療においてよく遭遇する関節や関節周囲の疼痛性疾患の診療や注射方法を、写真と図を使ってやさしく説明する入門書。 本書「関節・軟部組織注射マニュアル 基本テクニックと診断 原書5版」での主な使用薬剤はステロイドで、これまでにステロイドを局所注射薬として使用してきた医師ならだれでも一度は経験するであろう副作用の記載もあり、改めてその使用法は確認しなければならない。またMRIや超音波の画像も多く掲載されており、その読影と診断について学ぶことができる。 整形外科医やリウマチ医、ペインクリニック担当者だけでなく、痛みを抱える多くの患者に日々対応する総合診療科の医師や研修医にも有用な書。
目次
第1章 頻度
EBM(根拠に基づいた医療)/一般原則/注射の頻度/ステロイド薬の選択/ステロイド薬の禁忌/局所麻酔薬/注射後の指導
第2章 医学的-法的問題
注射後の疼痛/インフォームドコンセント/特異的な適応/完全な記録/処置のテクニック
第3章 肩
症状と診断/診断のピットフォール/機能解剖/肩の診察/痛みが意味するもの/注射テクニック/二頭筋腱炎・肩鎖関節
第4章 手関節と手
頻度/ステロイド注射が有効な病態/母指手根手関節(CM関節)/中手指節間関節(MP関節)よび指節間関節(IP関節)/手根管症候群/ドゥ・ケルヴァンの腱鞘滑膜炎/ばね指
第5章 肘
テニス肘/ゴルフ肘/肘頭部滑液包炎
第6章 股関節と大腿周辺の疾患
股関節/大腿骨転子部滑液包炎/腸恥滑液包炎/知覚異常性大腿通/腸脛靭帯摩擦症候群(腸脛靭帯炎)
第7章 膝関節
症状と診断/機能解剖/関節穿刺と注射療法
第8章 足関節と足
機能解剖/一般的な問題の発現/注射テクニック/足底腱膜炎:踵骨痛/踵骨痛/足根管症候群/足関節/後脛骨膜炎
第9章 脊椎
一般診療における局所麻酔薬/ステロイド注射で治療可能な疾患
第10章 骨格筋の画像診断と軟部組織疾患の治療法の選択肢
序論/病態生理/画像診断をいつ行うか/画像診断の方法/関節の画像診断/炎症性疾患の超音波診断/衝撃波療法/報告に関する教育的側面/リソースの問題/まとめ
第11章 私たちの哲学:身体は精神の鏡である
理学療法の歴史/理学療法士は何をするのか/スポーツ外傷/適応者と非適応者/治療法/ 医療の現場で同僚とどのように話し合い,何を求めていくのか?/将来