放射線とつきあう時代を生きる

放射線とつきあう時代を生きる

あってはならない、なくてはならない放射線
著者名 岩崎 民子
発行元 丸善出版
発行年月日 2013年05月
判型 四六 188×128
ページ数 200ページ
ISBN 978-4-621-08604-9
Cコード 0040
NDCコード 500
ジャンル 科学一般 >  科学読み物
物理学 >  物理学一般 >  物理読み物
物理学 >  放射線物理

内容紹介

3.11東日本大震災に伴う福島原発事故をきっかけに、放射線や放射性物質についての人びとの関心はいやが上にも高まっている。このような背景を受け放射線・放射能について急遽書かれた本が巷間にあふれ、さらに、インターネットなどには事故による環境汚染や放射線の健康への影響について、玉石混淆の断片的な様々な情報が飛び交う。本書は、放射線の科学的基礎知識を一般の読者に正しく伝えることを目的に、医学的治療、モノづくりや農業への利用、放射線の基本知識、そして原子力エネルギーの利用に伴う事故と、その対処方法、事故時における放射線防護までをわかりやすく解説する。

目次

第I章 放射線はどこにどんなふうに使われているの?
 一 食生活を支える
  1 害虫との闘い
  2 新品種をあみだす
  3 微生物との闘い
 二 健康を守る
  1 細胞の働きを知る
  2 医療への応用
  3 保健分野への利用
 三 ものをつくる
  1 半導体をつくる
  2 紙をつくる
  3 鉄をつくる
  4 クルマをつくる
  5 トンネルを掘る
 四 ミステリーを解く
  1 壊さないで文化財を調べる
  2 歴史の資料を調べる
  3 犯罪捜査等への利用
第Ⅱ章 放射線をもっと知るために
 一 放射線と放射能
  1 X線の発見が世界を駆けめぐる
  2 放射能の発見
  3 放射線と放射能の違い
  4 自然放射線は安全だけど、人工放射線は危ない?
 二 実感のないものは怖い
  1 放射線の量がわからない、単位がわからない
  2 放射線を実感しよう
  3 比較としての身のまわりの放射線
  4 どのくらいの放射線を受けても大丈夫か?
  5 放射線と発がん
  6 からだは回復力をもっている
  7 日本における放射線の利用の足跡をたどる
第Ⅲ章 放射線は諸刃の剣といわれるが
  1 事故はこんなに起きている
  2 放射線の利用に関わる事故
  3 記憶に新しい最近の原子力エネルギー生産に関わる事故
第Ⅳ章 放射線から身を守るために
  1 放射線を安全に利用するために
  2 事故時における放射線防護は?

定価:1,980円
(本体1,800円+税10%)
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