数の代数的理論

数の代数的理論

著者名 織田 進
発行元 丸善出版
発行年月日 2005年12月
判型 A5 210×148
ページ数 158ページ
ISBN 978-4-621-06396-5
Cコード 3041
ジャンル 数学・統計学 >  代数学
数学・統計学 >  シリーズ数学・統計学 >  数学クラシックス

内容紹介

本書は、20世紀半ばにフランスの伝説的数学者集団ブルバキの一人でもあったサミュエルが書き下したシンブルでわかりやすい数論の書。数論に近づく多くの方法のなかから、代数的方法だけを選んでコンパクトにまとめている。予備知識としては代数学の基礎だけを前提とし、そのほかの必要な知識は最初に簡潔に説明してから本題に入るため、初学者でも読み始めやすい好著。証明は省略せず詳しく書かれており、各章ごとに練習問題もあるので自習書としても薦められる。フランス語版からの邦訳。

目次

はじめに
記号,定義,予備知識
第I章 単項イデアル環
  単項イデアル環における整除
  方程式 X2+Y2=Z2 と X4+Y4=Z4
  イデアルに関する補題と Euler の関数
  加群についての準備
  単項イデアル環上の加群
  体における1のべき根
  有限体
  練習問題
第II章 環上の整元,体上の代数的元
  環上の整元
  整閉環
  体上の代数的元,代数拡大
  2次体の整数
  ノルムとトレース
  判別式
  数体の用語
  円分体
  付録 (複素体Cは代数的に閉じている)
  練習問題
第III章 Noether環と Dedekind環
  Noether環と加群
  整元についての応用
  イデアルについての準備
  Dedekind環
  イデアルのノルム
  練習問題
第IV章 イデアル類と単数定理
  Rn の離散部分群についての準備
  数体の標準的埋め込み
  イデアル群類の有限性
  単数定理
  虚2次体の単数
  実2次体の単数
  単数定理の一般化
  付録 (体積の計算)
  練習問題
第V章 拡大体における素イデアルの分解
  分数環に関する準備
  拡大における素イデアルの分解
  判別式と分岐
  2次体における素数の分解
  平方剰余の相互法則
  2平方和の定理
  4平方和の定理
  練習問題
第VI章 数体の Galois 拡大
  Galois 理論
  分解群と惰性群
  数体の場合.Frobenius 自己同型
  円分体への応用
  平方剰余の相互法則の別証明
  練習問題
補足
演習問題
参考文献

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