内容紹介
1968年にヴァンナーがオーストリアの大学で初めて解析学の講義をしたとき、ハイラーはその講義を受講する1年生であった。以来ヴァンナーはハイラーとともに解析学の講義法を模索し、いくつもの大学で講義を実践しながらスイスで教科書を作り、毎年改訂・修正を繰り返してきた。本書は欧米ベストセラー『Analysis by Its History』の待望の日本語版。西欧数学の伝統の中で著者二人が30年もの間、心をこめて丹念に工夫を重ねてきた数学の豊かさを伝える教科書。巻末に訳者による「演習問題解答」を完備。参考文献、人名索引も邦語版のために一層充実させ、自習書、演習書としても好適。
目次
第I章 無限の解析入門
1 デカルト座標と多項式関数
1.1 代数学
1.2 『新しき代数』
1.3 デカルトの幾何学
1.4 多項式関数
1.5 演習問題
2 指数と二項定理
2.1 二項定理
2.2 指数関数
2.3 演習問題
3 対数と面積
3.1 対数の計算
3.2 面積の計算
3.3 双曲線の面積と自然対数
3.4 演習問題
4 三角関数
4.1 基本関係式と結果
4.2 級数展開
4.3 逆三角関数
4.4 πの計算
4.5 演習問題
5 複素数と関数
5.1 オイラーの公式とそれから得られるもの
5.2 三角関数の新しい見方
5.3 サイン関数のオイラー積
5.4 演習問題
6 連分数
6.1 起源
6.2 近似分数
6.3 無理性
6.4 演習問題
第II章 微積分法
1 導関数
1.1 導関数
1.2 微分の規則
1.3 パラメータ表示と陰関数
1.4 演習問題
2 高階導関数とテイラー級数
2.1 2階導関数
2.2 関数の級数への変換について
2.3 演習問題
3 包絡線と曲率
3.1 円の焦線
3.2 弾道曲線の包絡線
3.3 直線族の包絡線
3.4 曲率
3.5 演習問題
4 積分法
4.1 原始関数
4.2 応用
4.3 積分の技法
4.4 剰余項のあるテイラーの公式
4.5 演習問題
5 初等的積分をもつ関数
5.1 有理関数の積分
5.2 有効な変数変換
5.3 演習問題
6 積分の近似計算
6.1 級数展開
6.2 数値計算法
6.3 漸近展開
6.4 演習問題
7 常微分方程式
7.1 いくつかの積分可能な方程式
7.2 2階微分方程式
7.3 演習問題
8 線形微分方程式
8.1 定数係数の斉次方程式
8.2 非斉次線形方程式
8.3 コーシーの方程式
8.4 演習問題
9 微分方程式の数値解
9.1 オイラー法
9.2 テイラー級数法
9.3 2階の方程式
9.4 演習問題
10 オイラー‐マクローリンの和公式
10.1 公式のオイラーの導き方
10.2 『マクローリンの和公式を正当に使うことについて』
10.3 スターリングの公式
10.4 調和級数とオイラー定数
10.5 演習問題
出版社からのメッセージ
本書は、1997年10月にシュプリンガー・ジャパン株式会社より出版された同名書籍を再出版したものです。
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本書は、少部数印刷にて重版が可能です。
在庫僅少の場合でもご注文いただけますので、お問い合わせください。
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本書は、書籍からスキャナによる読み取りを行い、印刷・製本を行っています。
一部、装丁が異なったり、印刷が不明瞭な場合がございますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
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