科学をどう教えるか

科学をどう教えるか

アメリカにおける新しい物理教育の実践
原書名 Teaching Physics with the Physics Suite
著者名 日本物理教育学会 監訳
発行元 丸善出版
発行年月日 2012年06月
判型 A5 210×148
ページ数 344ページ
ISBN 978-4-621-08550-9
Cコード 3040
NDCコード 407
ジャンル 科学一般
物理学 >  物理学一般
人文科学 >  教育学

内容紹介

科学教育の手法についての研究と実践をまとめた本。 アメリカではこの種の教育法の研究が進んでおり、それを体系的にまとめ、科学教育に必要なポイントを具体的に解説している。 学生が新しい概念を形成する過程を読み解き、効果的に学習を進めるための働きかけや授業の形態、試験の実施法、環境整備の仕方などについて、具体例を交えて、ていねいに解説。個々の教師の授業展開、教授法の手助けとなる。さらに国内における教育法の研究・開発にも寄与する。

目次

第1章 導入と動機づけ
 はじめに
 物理授業のための典型的な教材
 新しい教材群:物理スイート
 物理スイート開発の動機
 なぜ物理教育研究か?
 注意すべき点
 この本は何についての本か
第2章 認知科学の原理から導かれる授業へのガイドライン
 認知モデル
 認知モデルから得られる教育への指針:足かがりとなる五つの原理
 認知モデルから導かれるいくつかの一般的な教育方法
 物理教育の目標を再考する 
第3章 物理授業には教える内容以上のものがある:隠れたカリキュラム
 第二の認知レベル
 期待観(期待・予測・思いこみ):認知過程をコントロールするもの
 メタ認知:考えることについて考える
 情緒・情動:同期づけ,自己イメージ,感情
第4章 学習評価の方法とその高度化:宿題と試験
 成績評価と授業評価
 学生へのフィードバック
 試験
 八つのタイプの試験問題と宿題
第5章 われわれの授業を評価する:調査
 研究に基づく調査
 調査は何を測定するのかを理解する:妥当性と信頼性
 内容理解度に関する調査
 学習姿勢に関する調査
第6章 教育指導への示唆:いくつかの効果的な教授法
 研究に基づくカリキュラム
 さまざまな教室のモデル
 対象とする学生集団:微積分ベースの入門物理
 能動参加型で学生中心のカリキュラム例
第7章 講義を基本とする方法
 伝統的な講義
 ピア・インストラクションとコンセプテスト
 相互作用型演示実験講義(ILD)
 ジャスト・イン・タイム教授法
第8章 演習と学生実験を基礎とした方法
 伝統的な演習
 「入門物理におけるチュートリアル」
 「ABPチュートリアル」
 協同による問題演習
 伝統的な学生実験
 リアルタイム物理 
第9章 ワークショップ方式とスタジオ方式
 探求による物理
 ワークショップ物理
第10章 物理スイートを使う
 物理スイートの背後にある原理
 物理スイートの構成要素
 さまざまな環境で物理スイートを使う
 四つの事例研究:物理スイートの構成要素を採用し適合させる

関連商品

定価:4,180円
(本体3,800円+税10%)
在庫:在庫あり

▼ 補足資料