計算困難問題に対するアルゴリズム理論

計算困難問題に対するアルゴリズム理論

組合せ最適化・ランダマイゼーション・近似・ヒューリスティクス
原書名 Algorithmics for Hard Problems
著者名 和田 幸一
増澤 利光
元木 光雄
発行元 丸善出版
発行年月日 2012年01月
判型 B5変
ページ数 592ページ
ISBN 978-4-621-06548-8
Cコード 3041
ジャンル 数学・統計学 >  数値解析

内容紹介

計算困難問題とは、解き方はわかっているが現在の計算機では計算に時間がかかり過ぎて解けないと思われている問題のことである。本書は、この計算困難問題に対するアルゴリズムの設計に焦点をしぼり、問題を攻略するための主要な可能性を系統的に説明し、結びつけ、かつ比較した教科書である。本書は、アーヘン工科大学で著者が行った講義をもとにして著されたものであり、「単純さ」や「わかりやすさ」を信条として、できる限り単純な数学だけを用い、豊富な題材について具体的に記述している。

目次

第1章 序論
 動機と目的
 学生と実際に計算機に携わる人に対して
 講義をする先生方へ
 本書の構成
第2章 初歩的な基礎
 2.1 序論
 2.2 数学の基礎
 2.3 アルゴリズム論の基礎
第3章 決定性アプローチ
 3.1 序論
 3.2 擬多項式時間アルゴリズム
 3.3 パラメータ化計算量
 3.4 分枝限定法
 3.5 指数時間の最悪計算量の低減
 3.6 局所探索
 3.7 線形計画法への緩和
 3.8 文献と関連する話題
第4章 近似アルゴリズム
 4.1 序論
 4.2 基礎
 4.3 アルゴリズムの設計
 4.4 近似不可能性
 4.5 文献と関連する話題
第5章 乱択アルゴリズム
 5.1 序論
 5.2 乱択アルゴリズムの分類と設計パラダイム
 5.3 乱択アルゴリズムの設計
 5.4 デランダマイゼーション
 5.5 文献と関連する話題
第6章 ヒューリスティクス
 6.1 序論
 6.2 焼きなまし法
 6.3 遺伝アルゴリズム
 6.4 文献と関連する話題
第7章 困難問題を解くためのガイド
 7.1 序論
 7.2 アルゴリズム的な仕事にとって代わるべきこと,コストに関して一言
 7.3 異なる概念と技法の融合
 7.4 異なるアプローチの比較
 7.5 並列化による高速化
 7.6 新しいテクノロジー
 7.7 基本的用語の辞書

出版社からのメッセージ

本書は、2005年12月にシュプリンガー・ジャパン株式会社より出版された同名書籍を再出版したものです。

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本書は、少部数印刷にて重版が可能です。
在庫僅少の場合でもご注文いただけますので、お問い合わせください。
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本書は、書籍からスキャナによる読み取りを行い、印刷・製本を行っています。
一部、装丁が異なったり、印刷が不明瞭な場合がございますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
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定価:9,020円
(本体8,200円+税10%)
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