
内容紹介
本書は、著者ナイアがコロンビア大学とニューヨーク市立大学で行った場の量子論の講義をもとに書き下ろした教科書(原著は2004年刊行)。場の量子論のごく入門的な部分から解きほぐし、さまざまなトピックスを現代的な視点から系統的に概観することが目指した一冊。この基礎編では、場の量子論の標準的な内容が扱われており、特に汎関数積分表示による摂動的な場の理論の取り扱い方に重点が置かれている。この表示法を習得することで、ゲージ理論や自発的対称性の破れを場の理論として系統的に理解することができ、特に、素粒子物理学の標準模型の理解に役立つ好著。
目次
まえがき
第1章 相対論的量子力学のまとめ
第2章 場の構成法
第3章 正準量子化
第4章 交換子と伝播関数
第5章 相互作用とS 行列
第6章 電磁場
第7章 散乱過程の例
第8章 汎関数積分表示
第9章 繰り込み
第10章 ゲージ理論
第11章 対称性
第12章 自発的対称性の破れ
付録 相対論的不変性
一般的な参考文献
索引