
内容紹介
本書は統計ソフト「R」や「S-PLUS」をつかって多変量解析を実行するための手引き書。しかし単なる手引き書ではなく、各技法の背景にある多変量解析の理論についても必要に応じて知識を補強できる構成となっている点に特長。読者は本書の随所に設けられたコラムを自由に選択して読むことにより、多変量解析の理論について自分のペースで理解を深めることができる。本書には医学・理工学・経済学・人文科学の各分野で必要とされる多変量解析の主な手法がほぼ網羅的にとりあげられている。特に多変量のデータを対象にグラフィックスを通してデータの特徴を発見し、そのデータにさらに各種解析技法を適用する一連の手法が詳しく述べられている。本書での解析に使われる関数はすべてフリーで入手可能な統計ソフト「R」にパッケージで備わっている。初学者のためにRの操作に必要な基本知識も巻末の補遺で解説。
目次
第1章 多変量データと多変量解析
第2章 多変量データとグラフィックス表現
第3章 主成分分析
第4章 探索的因子分析
第5章 多次元尺度構成法と対応分析
第6章 クラスター分析
第7章 多群多変量データ:多変量分散分析と判別分析
第8章 重回帰分析と正準相関分析
第9章 反復測定データの分析
補遺 RとS-PLUSの備忘録