医療制度・医療政策・医療経済
著者名 | シリーズ生命倫理学編集委員会 編 今中 雄一 責任編集 大日 康史 責任編集 |
---|---|
発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2013年02月 |
判型 | A5 210×148 |
ページ数 | 294ページ |
ISBN | 978-4-621-08494-6 |
Cコード | 3347 |
NDCコード | 490 |
ジャンル | 医学・薬学 > 医学一般 > 医療倫理 医学・薬学 > シリーズ医学・薬学 > シリーズ生命倫理学 全20巻 |
内容紹介
第17巻は医療制度・医療政策・医療経済を扱い、アジア、オセアニア、アメリカ、ドイツ、スウェーデン各国の状況を紹介する。医療を安全に推進するための法政策、感染症対策としての医療経済、国際的な健康水準の現状把握、国家・地域間の健康格差の要因や原因、その格差を最小限にするための対策や政策などを研究する国際保健学について論じ、我が国における医療安全推進のための取り組みとして、医療事故情報の収集、医療事故の原因解明と分析についてその目指すべき方向性と課題を検討する。医療を安全に推進するための法政策、感染症対策としての医療経済、国際的な健康水準の現状把握、国家・地域間の健康格差の要因や原因、その格差を最小限にするための対策や政策などを研究する国際保健学について論じる。我が国での医療安全推進のための取り組みとして医療事故情報の収集、医療事故の原因解明と分析についてその目指すべき方向性と課題を検討する。
目次
第1章 医療の質,経済性,公正性,そして制度づくり
1 医療をとりまく環境
2 医療の質と安全――概念
3 医療の質と安全――プロセス
4 医療の質と安全――アウトカム
5 診療活動の指標かの展開
6 医療の原価とその展開
7 医療の構成性と資源,そして質の「資源依存性」
8 ニーズへの対応(Responsivenenn&Choice)
9 医療マネジメントの人材養成
第2章 医療資源分配
1 医療資源分配と優先順位の決定
2 現実にどのような問題が指摘されているのか
3 分配の優先順位の決定(priority setting)
4 効率性と公平性とのトレードオフ
5 トリアージ(患者選択)
6 マクロな分配
7 医療資源分配問題の陥穽
8 医療資源と社会的平等
第3章 国際保健
1 世界の健康格差
2 健康格差の背景にあるもの
3 国際保健学とグローバルヘルス
4 国際援助・協力のしくみ
5 国際協力・グローバルヘルスの実施機関
6 WHOの代表的なプログラム
第4章 感染症対策における生命倫理
1 感染症対策における人権
2 予防接種の費用対効果分析における倫理
3 抗インフルエンザウイルス薬およびワクチンの優先順位に関する倫理
第5章 生活習慣病と健康政策
1 社会の構造的変化と生活習慣病の台頭
2 生活習慣病予防の戦略
3 生活習慣病の発症機序
4 予防・疾病概念の変化
5 WHOによる健康増進の唱道と新公衆衛生運動
6 健康の社会的規定要因
7 健康格差と社会正義
第6章 アメリカの医療政策
1 米国医療の歴史的概観
2 医療提供の主体
3 医療保険制度と国民皆保険をめぐる議論
4 医療提供体制の整備
5 「医療の質」の保証
6 予防医学
7 医療産業の育成
8 医療人材の育成
第7章 アジア、オセアニア地域の医療政策・医療保障制度
1 韓国の医療政策・医療保障制度
2 オーストラリアの医療政策・医療保障制度
3 本章の総括と日本への示唆
第8章 スウェーデンの医療における基本法制――医療安全推進のための法政策
1 我が国における医療安全推進のための取り組み
2 スウェーデンにおける患者の安全推進のための取り組み
3 医療事故に関わる法制度と医療事故の再発防止
第9章 ドイツの医療政策
1 医療保障制度の改革
2 医療保障制度の特徴
3 医療保険財政
4 医療提供体制
5 診療報酬
6 疾病管理プログラムの有効性
第10章 保健・医療の行政学
1 健康経済
2 医療費適正化計画と特定健康指導
3 地域保健政策――日本の地域保健
4 地域保健政策――地域保健の潮流
5 医療と行政——医療行政の変遷:史的考察
6 医療と行政――医療行政の主体
7 医療と行政――今後に期待される医療と行政の連携
第11章 医療安全の実践と政策
1 医療安全管理の視座
2 医療の大きな流れと医療安全
3 制度的対応と諸団体の取り組み
4 医療安全を確保する病院の組織戦略
5 医療安全活動の今後の展望
第12章 医療システムの経済分析
1 国民経済計算からみた医療
2 制度設計の観点からみた医療システム
第13章 医療の財源
1 医療費とその財源の規模
2 政府の財政活動の全体図と医療に関する支出
3 将来の医療費の見通し
4 必要な収支調整幅の見通し
5 将来の医療サービスの費用とその財源
第14章 人口問題と医療政策
1 高齢化と医療政策
2 後期高齢者医療
3 議論
第15章 医療保険システムの持続性
1 医療保険システムの財政
2 国民健康保険システムの広域化論
3 医療費の将来設計に基づく市町村国民保険料(税)の計算
4 医療保険システムにおける保険者の機能
関連商品
(本体5,800円+税10%)
在庫:お問い合わせください
▼ 補足資料
▼ 関連記事
- [生命倫理学の歴史と現在、将来への展望を総括]シリーズ生命倫理学2013.10.01