著者名 | 広島大学大学院総合科学研究科 編 クロード・レヴィ=アルヴァレス 責任編集 材木 和雄 責任編集 中坂 恵美子 責任編集 |
---|---|
発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2012年02月 |
判型 | 四六 188×128 |
ページ数 | 208ページ |
ISBN | 978-4-621-08523-3 |
Cコード | 1336 |
ジャンル | 人文科学 > シリーズ人文科学 > 叢書インテグラーレ |
内容紹介
今日、世界的に見て、人種間・民族間の「共生」をめぐる研究は、極めて重要な意味を持ち始めている。なぜなら、人口減少社会に突入している先進諸国にとって、繁栄維持のためには、今後、ニューカマーを受け入れる必要性が生れてくるからである。日本も近い将来、これに当てはまる時期がやっくる。そこで本企画では、日欧の第一線研究者たちが、「民族的に異なる人びとの共生を目指したヨーロッパの経験と葛藤」に関する知見をまず紹介した上で、様々な側面から、日本人が外国人と共生するために乗り越えなければならない問題群を明示した一冊。
目次
【第I部】欧州の全体的な枠組み
第1章 EUにおける移民の統合政策の方向性
第2章 EUの共通移民政策と反差別法
第3章 フランスにおける統合概念の学術的用法と政治的用法
【第II部】欧州の事例と問題
第4章 表現の自由と人種差別
第5章 2005年のフランスにおける暴動
第6章 学校は「共生」の習得に貢献しているのか?
第7章 ユーゴスラヴィアにおける「クロアチア出身のセルビア人」の過去と現在
【第III部】日本の経験と課題
第8章 遠来の隣人たち
第9章 日本人と在日コリアンの「協働」・「共生」
第10章 日本の移民政策の盲点と課題
結論と展望