おいしい野菜の健康力
データが語る

おいしい野菜の健康力

著者名 及川 紀久雄
丹羽 真清
霜多 増雄
発行元 丸善出版
発行年月日 2012年03月
判型 四六 188×128
ページ数 182ページ
ISBN 978-4-621-08520-2
Cコード 0040
NDCコード 626
ジャンル 科学一般 >  科学読み物
環境科学・生活科学 >  生活科学

内容紹介

健康に良いおいしい野菜とはどんな野菜なのか、おいしい野菜の機能性成分(フィトケミカル)、抗酸化力、免疫力、解毒力、健康効果とは何なのか、生産、分析科学、栄養学の三つの立場から、2万検体に及ぶ野菜の貴重な科学データ、研究結果を盛込みながら詳しく解説。また、野菜の育て方、選び方、食べ方にも言及し、“おいしい野菜”の本質に迫る。

目次

序章 あなたは健康な野菜を食べていますか
I おいしい野菜は健康に良い
 1章 健康に良いおいしい野菜とはどんなもの
 2章 おいしい野菜の健康成分
 3章 野菜の機能性成分フィトケミカルと健康効果
II 野菜の健康力とは                        
 4章 野菜の選び方、食べ方で健康寿命が延ばせる  
  抗酸化力/免疫力/解毒力/アンチエイジング、ビューティーエイジング
 5章 野菜のビタミンCとその働き
  栽培方法とビタミンCの濃度変化 
 6章 調理で抗酸化力はどう変化するか 
  加熱方法による抗酸化力の違い/過熱調理と抗酸化力
 7章 体の抗酸化力、免疫力を高める食事メニューとジュース
  野菜一日三五〇グラムは難しい?/体の抗酸化力、免疫力を高める食事メニュー/ジュースの実験から
  わかったこと
 8章 健康に良い野菜は硝酸濃度が少なく抗酸化力が高い
  コラム 植物工場の野菜と機能性成分・抗酸化力
 9章 葉物野菜も、イチゴも、枝豆も、夕採りがおいしい
  枝豆は夕採りがおいしい/イチゴの機能性成分の二四時間経時挙動
 10章 抗酸化力の測り方、見方 
  DPPH法/ORAC(オラック)法/ESR法
 11章 データでみる野菜のチカラ 
III 現状の野菜づくりは、何が問題なのか                
  ● おいしくない野菜が多くなった
  ● 有機野菜だから、無農薬野菜だから安全・安心は大きな間違い
  ● 虫は不健康な土壌、不健康な野菜の警告隊
 12章 施肥過多は植物の「栄養障害」を引き起こす
  コラム 植物の光合成と太陽光波長領域
 13章 土壌の微量ミネラルの欠乏
 14章 土壌も野菜も硝酸濃度が基本―現状は窒素過剰施肥生産― 
 15章 日本は窒素超過剰国
  コラム 霜多増雄の失敗学
 16章 不健康な土壌、不健康な野菜には害虫や病気が多い   
 17章 農薬散布と農薬消防士シンドローム   
  コラム 害虫や病原菌は不健康な農作物が大好き 
IV おいしい野菜をつくるキーワードは、アンモニアと硝酸     
 18章 健康な土壌は、健康な完熟堆肥づくりから  
  家畜排せつ物の問題点/下水汚泥は用いてならない/パルプチップ、おがくず、きのこ廃菌床、もみ殻
  などは堆肥資材として用いないほうがよい/堆肥の施肥
  コラム 家畜ふん堆肥中に抗生物質多剤耐性菌 
 19章 「野菜のチカラ」いっぱいの野菜づくり、その基本は科学 
 20章 高品質野菜・果物生産の実際 
  高品質なブドウの生産/高品質なアスパラの生産

定価:1,650円
(本体1,500円+税10%)
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