マージナルドナー

マージナルドナー

著者名 浅野 武秀 監修
福嶌 教偉
剣持 敬
松野 直徒
発行元 丸善出版
発行年月日 2011年11月
判型 B5 257×182
ページ数 92ページ
ISBN 978-4-621-08466-3
Cコード 3047
NDCコード 494
ジャンル 医学・薬学 >  臨床医学・外科系

内容紹介

マージナルドナーの概念はdonor after cardiac death(DCD)とextended criteria donor (ECD)とに、更にDCDはcontrolledとuncontrolledにわけて論じることで、共通の課題として議論でき、腎臓以外の肺、膵臓、肝臓等の移植への利用も盛んになった。わが国も漸く脳死提供を主とする移植の時代になり、DCD、ECDからの移植を安全で良好なものにする努力が必要。DCD、ECDの基準となる項目や値には、各臓器により差異がある。それらの規準は今後の研究成果で、より安全で広い臓器提供にすべく改変が行われるであろう。 本書「マージナルドナー」では、マージナルドナーの概念が形成された歴史と、現時点での各臓器の規準と考え方を主として記述。 臓器提供に携わる移植医、外科医、救急医、ドナーコーディネーター、コメディカルスタッフの方々に有用な一冊。

目次

1章 マージナルドナーの歴史
 1 はじめに
 2 移植黎明期の臓器移植:すべてDCDでマージナルドナー
 3 脳死臓器移植におけるマージナルドナー
 4 controlled DCDからの臓器移植
 5 uncontrolled DCDからの臓器移植
2章 マージナルドナーとは
 1 はじめに
 2 臓器保存に関連した組織障害
 3 マージナルドナーが持つリスクについて
 4 expanden criteria donor(ECD),マージナルドナーとは
 5 マージナルドナーの受け入れ後
 6 マージナルドナー採用の経済的効果について
 7 マージナルグラフトはどのような人に移植すべきか
 8 マージナルドナー・グラフトの機能向上について
3章 心停止ドナーからの移植について
 1 はじめに
 2 心停止ドナーの定義
 3 温阻血の定義
 4 我が国の心停止ドナー
 5 移植前機能評価について:移植に使えるのかどうか
 6 まとめ
4章 マージナルドナーの管理
 1 はじめに
 2 脳死の病態
 3 脳死ドナー管理の実際
5章 腎臓
 1 はじめに
 2 我が国の腎臓移植の現状
 3 当施設の腎臓移植の現状とECDからの献腎移植の解析
 4 DCDからの腎臓移植
 5 欧米におけるDCDからの献腎移植
 6 考察
 7 おわりに
6章 膵臓
 1 はじめに
 2 我が国における膵臓移植の現況
 3 マージナルドナーの定義
 4 欧米における膵臓移植の現況とマージナルドナー
 5 我が国におけるマージナルドナーからの膵臓移植
 6 おわりに
7章 膵島
 1 はじめに
 2 膵島移植とは
 3 膵島分離法
 4 我が国の現況
 5 我が国における心停止ドナーからの膵島分離成績
 6 我々の施設における膵島分離成績
 7 ドナー背景
 8 ドナー・グラフト因子と分離成績
 9 考察
8章 肝臓
 I. extended criteria donorsからの肝移植
 1 はじめに
 2 脳死肝移植の現状
 3 donor criteria
 4 おわりに
 II. 心停止ドナーからの肝移植
 1 はじめに
 2 ドナーの選択と生存率
 3 uncontrolled DCDからの移植
 4 おわりに
9章 肺
 I. extended criteria donorsからの肺移植
 1 はじめに
 2 肺移植の現状
 3 肺移植におけるextended criteria donors
 4 肺移植からみたドナー管理
 5 おわりに 
 II. 心停止ドナーからの肺移植
 1 はじめに
 2 DCD肺移植の現況
 3 DCDドナーからの肺摘出・保存の実際
 4 おわりに
10章 心臓
 1 はじめに
 2 extended criteria donor(ECD)
 3 心臓ドナーの評価

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