放射線とは何か

放射線とは何か

正しく向き合うための原点
著者名 名越 智恵子
仲澤 和馬
河合 聡
発行元 丸善出版
発行年月日 2011年08月
判型 四六 188×128
ページ数 148ページ
ISBN 978-4-621-08421-2
Cコード 0040
NDCコード 539
ジャンル 科学一般 >  科学読み物

内容紹介

自然放射線は自然の成り立ちそのものであり、冬は寒く、夏は暑いという自然現象と同じ。そして、あらゆる生物はこうした環境の中で進化し、生存している。これは、生物の進化と生存にとって、特殊な事情を除けば、支障はないことの証しであると判断していいのかもしれない。 我々が問題にすべきことは、放射線の人為的な被ばく環境におかれた場合のこと、それらは、核兵器であり、原発事故であり、医療における診断・治療への利用であり、送電線や家電製品から放出する電磁波など。 本書では「原子力と放射線に関する正しい理解を多くの人たちとともに考えたい」という趣旨のもと、放射線が人体へ及ぼす影響はいかなるものか、放射線とはそもそも何者か、原子力と今後どう向き合うべきなのか、という原点に立ち戻って、元東京大学原子核研究所の著者らが総体的に捉え考える。

目次

1章 私たちの身の回りは放射線だらけ
 1・1 宇宙からくる放射線
 1・2 大地からくる放射線
 1・3 食物由来の放射線
2章 放射線とは何か
 2・1 自然放射線
 2・2 人工放射線
 2・3 放射線は人体に有害
3章 放射線の有効利用
 3・1 医療
 3・2 産業
 3・3 農業
4章 原子力(原子核反応)の利用
 4・1 原子力発電(原発)
 4・2 核兵器
 4・3 核戦争の脅威の時代に生きた化学茶たち
5章 安全性とエネルギー
 5・1 科学の成果は両刃の刃
 5・2 安全性の哲学
 5・3 エネルギー問題
 5・5 豊かな社会をめざして 
おわりに

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