内容紹介

鉄（Fe）にクロム（Cr）を添加すると耐食性や耐熱性が著しく高まる。従来、日本では約12％以上のクロムを含むものをステンレスと称していたが、1988年に国際統一されて炭素（C）が１．２以下、クロムが10．５％以上と定義された。以来、ユーザーのニーズに応えるべく、クロム、ニッケル、モリブデンなどをさまざまな割合で添加した、性質の異なるステンレスが開発された。本書は2007年10月に工業調査会より出版された同名書籍を再出版。全産業分野における各種ステンレスの利用の実際、規格、製造方法、加工技術を現場の技術者、商品開発者に役立つよう解説。

目次

ステンレスの成長
　・ステンレス化の歩み
　・ステンレスの競合材料
　・環境の変化とステンレス化
　・ステンレス化の今後の課題
　・環境の変化と今後のポイント
ステンレスの規格
　・規格の種類
　・規格の使い方
　・規格鋼種の選び方
　・規格の成分と機械的性質）
ステンレスの利用の実際
　・電機分野
　・自動車分野
　・建築分野
　・業務用・家庭用機器分野　
　・産業機器分野
　・車輛・船舶・航空宇宙分野
　・その他
ステンレスの特性
　・ステンレスとは
　・ステンレスの金属組織
　・ステンレスの物理的性質
　・ステンレスの常温における機械的性質
　・ステンレスの高温特性
　・ステンレスの低温特性
　・ステンレスの耐食性
ステンレスの製造方法
　・原料
　・製鋼
　・厚板
　・熱延・冷延
　・棒鋼・線材、形鋼
　・ステンレス鋼管
ステンレスの加工技術
　・切断
　・溶接
　・プレス、曲げ、ブランキング加工
　・切削加工
　・表面仕上げ
　・研磨
利用時の注意点とトラブル処理
　・トラブルの種類
　・利用時の注意点
　・トラブル時の処置
地球環境への対応
　・地球環境とステンレス加工
　・自動車分野のリサイクル
　・その他のリサイクル
　・ステンレススクラップのリサイクルの現況
　・今後のリサイクルの展望

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