ホール&ヘック 高速デジタル回路設計

ホール&ヘック 高速デジタル回路設計

アドバンスト・シグナルインテグリティ
原書名 Advanced Signal Integrity for High-Speed Digital Designs
著者名 須藤 俊夫 監訳
発行元 丸善出版
発行年月日 2012年01月
判型 A5 210×148
ページ数 650ページ
ISBN 978-4-621-08472-4
Cコード 3055
NDCコード 547
ジャンル 電気・電子・情報工学 >  電子・通信 >  半導体・電子回路

内容紹介

本書「ホール&ヘック 高速デジタル回路設計」は、インテル社の技術陣であるS.H.ホール氏とH.L.ヘック氏が、高速シグナルインテグリティ(デジタル信号を正しく伝送する技術)の詳細を体系的にまとめあげた回路設計の実務書。特にGbpsに進んでいる高速シリアル伝送に関わる技術的バックグラウンドがよく整理され、現場ですぐ活用できる最先端の実例を網羅。高速デジタル伝送回路設計者やLSI設計者にとって必携の書といえる内容。なお、本書は弊社既刊の『エリック・ボガティン 高速デジタル信号の伝送技術』の上級編に位置づけられ、先端高度技術もマスターすることができる。

目次

第1章 シグナルインテグリティの重要性
 1.1 コンピュータ性能の過去と未来
 1.2 問題
 1.3 基礎
 1.4 バス設計の新領域
 1.5 本書の範囲
 1.6 まとめ
第2章 シグナルインテグリティのための電磁気学  
 2.1 マクスウェルの方程式
 2.2 ベクトル演算子
 2.3 波動伝搬
 2.4 静電気学
 2.5 静磁気学
 2.6 ポインティングベクトル
 2.7 電磁波の反射
第3章 理想的な伝送線路の基礎
 3.1 伝送線路の構造
 3.2 無損失伝送線路上の波の伝搬
 3.3 伝送線路の特性
 3.4 伝送線路パラメータ(損失がない場合)
 3.5 伝送線路の反射
 3.6 時間領域反射法 
第4章 クロストーク
 4.1 相互インダクタンスと相互キャパシタンス
 4.2 結合を含んだ波動方程式
 4.3 結合線路の解析
 4.4 モード解析
 4.5 クロストークの最小化
 4.6 まとめ
第5章 理想的でない場合の導体モデル
 5.1 無限の導電性媒質中の信号伝搬
 5.2 伝送線路の古典的導体モデル
 5.3 表面粗さ
 5.4 非理想的な導体の伝送線路パラメータ
第6章 誘電体の電気特性 
 6.1 誘電体の分極
 6.2 誘電体材料の分類
 6.3 周波数依存性をもつ誘電体の振舞い
 6.4 誘電体の物理モデルの特製
 6.5 ガラスファイバの撚りの影響
 6.6 誘電体特性の外部環境による変化
 6.7 現実の導体と損失をもつ誘電体に対する伝送線路パラメータ
第7章 差動信号伝送
 7.1 コモンモードノイズの除去
 7.2 差動クロストーク
 7.3 仮想基準面
 7.4 モード電圧の伝搬
 7.5 コモンの用語法 
 7.6 差動信号伝送の欠点
第8章 物理チャネルに対する数学的要求
 8.1 周波数ドメインのタイムドメインシミュレーションへの影響
 8.2 物理チャネルに対する要求
第9章 デジタル技術者のための回路網解析
 9.1 高周波の電圧波・電流波
 9.2 回路網理論
 9.3 物理パラメータの性質
第10章 高速チャネルのモデリング
 10.1 物理的な伝送線路モデルの作成
 10.2 現実のリターン経路 
 10.3 ビア
第11章 I/O回路とモデル
 11.1 I/O回路設計
 11.2 プッシュプルトランスミッタ
 11.3 CMOSレシーバ
 11.4 ESD保護回路
 11.5 オンチップ終端
 11.6 ベルジェロンダイアグラム
 11.7 オープンドレイン・トランスミッタ
 11.8 差動電流モードトランスミッタ
 11.9 小振幅差動レシーバ
 11.10 IBISモデル
 11.11 まとめ  
第12章 イコライゼーション  
 12.1 解析と設計の背景
 12.2 連続線形イコライザ
 12.3 離散線形イコライザ
 12.4 判定帰還型イコライゼーション
 12.5 まとめ
第13章 タイミングジッタとノイズのモデリングと配分
 13.1 アイダイアグラム
 13.2 ビットエラーレート
 13.3 ジッタソースと配分
 13.4 ノイズ源と配分
 13.5 ピーク歪み解析法
第14章 応答曲面モデルを使ったシステム解析
 14.1 応答曲面モデルによるシステム解析
 14.2 ケーススタディ:10Gb/s差動PCBインターフェース 
 14.3 最少二乗フィッティングによる応答曲面モデルの構築
 14.4 回帰モデルの適合度
 14.5 有意差選定
 14.6 信頼区間

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