プラスチック分析 入門

プラスチック分析 入門

著者名 西岡 利勝
寶﨑 達也
発行元 丸善出版
発行年月日 2011年09月
判型 A5 210×148
ページ数 356ページ
ISBN 978-4-621-08444-1
Cコード 3043
ジャンル 化学・化学工学 >  分析化学 >  機器分析
化学・化学工学 >  高分子化学

内容紹介

プラスチックはわれわれの生活に欠かせない素材であり、その性能、機能の要求はますます高まっている。一方、材料の色々な要求物性を満足させるためには、共重合や数種類の高分子をブレンドして機能を付与させている。また各種添加剤も処方されており、一口にプラスチックといえどもその構造、性質は複雑多岐にわたる。 プラスチック分析の大きな目的は分析した結果をフィードバックして性能を向上させることであり、製品開発には欠かせない。本書ではこの複雑な素材であるプラスチックの分析を企業等で初めてまかされても道に迷わないようにできることを意識してまとめた。本書で取り扱う分析法は実際の現場で活用するもっとも基礎的で応用できる分析法であり、汎用プラスチック、エンジニアリングプラスチックおよび機能性材料について、どんな分析法を用いて、どんな測定を行い、どんな情報を得ればよいのかがわかるように解説。

目次

1章 プラスチック概論
 1.1 プラスチックとは
 1.2 プラスチックの分類
 1.3 プラスチック分析を行うにあたって
2章 未知試料の定性法
 2.1 赤外分光法による解析    
  赤外分光法の原理/試料調製法/測定法と得られる情報/測定に際しての留意点・ノウハウ  
 2.2 核磁気共鳴法による解析
  溶液NMR/固体NMR 
 2.3 熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析法による解析
  熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析計(PyGC/MS)/熱分解質量分析計(Py-MS)/オンライン誘導
  体化を用いたPy-GC/MS
 2.4 熱分析法による解析
  熱分析の背景/熱分析の種類と原理/目的と装置の選択/測定準備と校正/装置の校正/試料調整/
  基準試料/ベースラインの確認/ベースラインと試料測定/一般的な測定条件の設定と測定/熱分析
  結果の検討方法/熱分析結果の解析方法/プラスチックのJISとゴムのJIS/プラスチック熱分析の検討例
 2.5 液体クロマトグラフィーによる解析
  分子量/分子量測定方法/分子量分布測定/SECの測定原理/高温SEC/SEC/MALS (multi
  angle light scattering) /SEC/MALS装置の概要/SEC/MALSにおける分子量計算方法と
  その問題点/SEC/粘度/長鎖分岐/SEC/FTIRによる組成の見掛け分子量依存性評価/昇温
  溶離分別法/TREF/FTIR/クロス分別クロマトグラフィー  
3章 汎用プラスチックの特性と分析法 
 3.1 ポリエチレン
  はじめに/分類/用途/製造法/定性/分子構造解析/結晶化度/フイルム成型品におけるブリード成
  分の解析
 3.2 ポリプロピレン
  特性/分析法  
 3.3 ポリスチレン
  特性/分析/ポリスチレンの構造と物性の関係  
 3.4 ポリ塩化ビニル系
  はじめに/分類/定性法/PVC成分の定量法/PVCの重合度測定/分子構造/立体規則性/高次構
  造/添加剤分析/劣化,架橋の解析 
4章 エンジニアリングプラスチックの特性と分析法
 4.1 ポリカーボネート
  キャラクタリゼーション/物性解析  
 4.2 ポリアミド,ポリイミド
  ポリアミド,ポリイミドとは/定性および組成分析法/ポリアミドのキャラクタリゼーション/ポリイ
  ミドのキャラクタリゼーション/製品の組成分析  
 4.3 熱可塑性ポリエステル
  種類と特性/分析法  
 4.4 オルガノシロキサン
  材料としてのオルガノシロキサン/分析法/分析応用例  
 4.5 ポリウレタン
  はじめに/極性基の分析/ミクロ凝集構造の解析/おわりに 
 4.6 エポキシ樹脂
  概要/赤外分光分析(IR)法/サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)/核磁気共鳴(NMR)
  法/高速液体クロマトグラフィー(HPLC)/マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)
  法/エポキシ樹脂硬化物の分析/化学分析 
 4.7 ポリフェニレンスルフィド
  概要/分析法  
 4.8 フッ素樹脂
  特性/分析/樹脂の取り扱いに際しての留意点  
5章 機能性材料の特性と分析法
 5.1 自動車分野における高分子複合材のモルフォロジー観察
  モルフォロジー観察の目的/モルフォロジー観察の手法の概要/電子顕微鏡観察/観察サンプルの作製
  /前処理/電子顕微鏡以外でのモルフォロジー観察  
 5.2 エレクトロニクス・情報分野
  プラスチック材料の利用/機能性材料の分析例/まとめ
 5.3 エネルギー分野
  固体高分子形燃料電池の分析/リチウムイオン電池の分析  
 5.4 包装材料分野
  包装材料としてのプラスチックの位置付け/包装材料分析法概要/断面層観察/FTIR分析/熱分析
  /核磁気共鳴法 (NMR)/UV分析/樹脂分析結果の解析/新しい方法による分析例/まとめ
 5.5 先端機能材料の表面・界面解析法
  はじめに/放射光を用いた高分子固体の表面構造解析技術/形態学的観察-走査フォース顕微鏡
6章 プラスチック添加剤の分析
 6.1 総論
  プラスチック添加剤の種類/分析法  
 6.2 プラスチック添加剤の分析実例
  各種前処理法を駆使した添加剤の分析事例/TOF‐SIMSによるプラスチック添加剤の分析/顕
  微FTIRによる高分子の添加剤評価/顕微赤外イメージングによる高分子の添加剤評価
 6.3 プラスチックの劣化と添加剤
  劣化対策/着色・変色の解析/着色原因の分析事例

定価:本体7,400円+税
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