有機化学反応の実験テクニック
研究室で役立つ

有機化学反応の実験テクニック

実験の基本から不活性ガス下での反応操作まで
原書名 Advanced Practical Organic Chemistry Second edition
著者名 田川 義展
発行元 丸善出版
発行年月日 2012年01月
判型 A5 210×148
ページ数 292ページ
ISBN 978-4-621-08433-5
Cコード 3043
NDCコード 437
ジャンル 化学・化学工学 >  化学実験
化学・化学工学 >  有機化学

内容紹介

有機化学実験を行う際に知っておきたい実験テクニックを、基本から実際的な内容までまとめた実験書。大学の研究室以上のレベルで、有機化学実験を適確に、効率よく進める方法がコンパクトにまとめられている。よく用いる試薬、反応、器具、装置について、図を豊富に用いて、具体的にわかりやすく、丁寧に解説している。また、最近ではごく一般的となっている不活性ガス下での反応操作法も詳しく書かれている。初学者にとっては、この一冊を習得できれば、有機合成に自信をもてる実験書である。著者らの研究室やその周辺での日々の豊富な経験をもとに書かれており、同じ立場の有機化学研究室の大学院生や研究者にとっては、正にかゆいところに手が届く、有機化学実験の際の座右の書。

目次

1 序
2 安全
 2.1 安全がまず第一番目のあなたの義務である
 2.2 安全な業務(実験)
 2.3 一般的な危険性
 2.4 自己と応急処置
 2.5 参考文献
3 実験記録を付けること
 3.1 はじめに
 3.2 実験ノート
 3.3 (スペクトル)データの記録を付けること
 3.4 レポート(報告書)や博士論文を書くときのいくつかのヒント
4 実験室と実験台の設置
 4.1 はじめに
 4.2 実験室のセットアップ
 4.3 一般的な実験室の装備
 4.4 個人の実験台
5 溶媒の精製と乾燥
 5.1 はじめに
 5.2 溶剤の精製
 5.3 乾燥剤  
 5.4 溶媒の乾燥
 5.5 溶媒蒸留装置
6 試薬類:その合成,精製および取扱いについて
 6.1 はじめに
 6.2 取扱いの違いによる試薬の分類
 6.3 純粋で,乾燥した試薬を得るための方法
 6.4 試薬の取り扱いと軽量のテクニック
 6.5 単純有機金属試薬の合成と滴定
 6.6 ジアゾメタンの合成
7 気体(ガス)
 7.1 はじめに
 7.2 ガスボンベの使用
 7.3 ガスの取扱い
 7.4 ガス量の測定
 7.5 不活性ガス
 7.6 試薬ガス
8 真空ポンプ
 8.1 はじめに
 8.2 ハウス真空システム
 8.3 中真空ポンプ
 8.4 高真空ポンプ
 8.5 圧力測定と調節
9 反応の実際(反応の実行)
 9.1 はじめに
 9.2 空気と反応する試薬を用いる反応
 9.3 反応モニタリング(監視)
 9.4 室温以外の温度での反応
 9.5 平衡の移動
 9.6 振とう
10 反応の後処理
 10.1 はじめに
 10.2 反応のクエンチング
 10.3 粗生成物の単離
11 精製
 11.1 はじめに
 11.2 再結晶
 11.3 蒸留
 11.4 昇華
 11.5 反応生成物のクロマトグラフ精製
 11.6 フラッシュクロマトグラフィー
 11.7 ドライカムフラッシュクロマトグラフィー
 11.8 分取TLC
 11.9 中圧液体フラッシュクロマトグラフィー(MPLC)
 11.10 分取HPLC
12 小スケール反応
 12.1 はじめに
 12.2 室温または室温以下での反応
 12.3 室温以上での反応
 12.4 NMR測定管中での反応
 12.5 物質の精製
13 大スケール反応
 13.1 はじめに
 13.2 反応の実施
 13.3 生成物の精製
14 特殊な反応
 14.1 はじめに
 14.2 接触水素化
 14.3 光分解反応
 14.4 オゾン分解
 14.5 高速熱分解
 14.6 液体アンモニア反応
15 同定
 15.1 はじめに
 15.2 NMR
 15.3 IR
 15.4 UV
 15.5 マススペクトル(質量分析)
 15.6 融点と沸点
 15.7 旋光
 15.8 元素分析
 15.9 データを保管すること
16 “トラブルシューティング”:事が進まなくなったときには,どうすればよいか
17 化学文献
 17.1 化学文献の構造
 17.2 紙ベースのいくつかの重要な化学情報源
 17.3 いくつかの重要な電子版化学情報
 17.4 化学情報の探し方
 17.5 文献速報
付表
 付表1 一般的な溶媒の特性
 付表2 一般的な気体(ガス)の特性
 付表3 いくつかの脱プロトン化にけるおよそのpKa値と一般的な塩基のpKa値
 付表4 ルイス酸
 付表5 一般的な還元剤
 付表6 一般的な酸化剤 

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