図書館空間のデザイン

図書館空間のデザイン

デジタル化社会の知の蓄積
著者名 益子 一彦
発行元 丸善出版
発行年月日 2011年07月
判型 B5 257×182
ページ数 286ページ
ISBN 978-4-621-08427-4
Cコード 3052
NDCコード 012
ジャンル 土木・建築 >  建築 >  計画・設計・施工

内容紹介

公共図書館の多くは70年代後半から90年代にかけて建設され、その設計の主眼は書籍・雑誌を中心とした資料の収集・保存・提供を目的とする図書館サービスのための空間的充実に置かれていた。しかし、今後の図書館はこうした単一機能だけで存在するのではなく、社会ストックの有効活用といった観点から複数の機能を併せ持つ施設として生まれ変わることが期待されている。 本書は少子高齢社会、財政的縮小、ネットワーク社会、デジタル化による情報媒体の劇的変化等々の時代の波に晒されている図書館に対し、建築サイドから図書館空間の将来を見据えたリニューアル、コンバージョン(用途変更)、デジタル化に伴い大幅に縮小される収蔵スペース活用といった持続の可能性を探る提言を試みる。

目次

第I部 知の蓄積
 1章 知の伝達と蓄積について考える
  1.1 知の蓄積
  1.2 図書館を成立させるもの
  1.3 図書館の原点
 2章 図書館の建築について考える
  2.1 図書館建築の原理
  2.2 建築について
  2.3 図書館の空間
  2.4 図書館建築の存続性
第II部 近未来の図書館空間
 1章 コミュニケーションと情報について考える
  1.1 コミュニケーション単位としての「シェルフ」
  1.2 受信と発信のコミュニケーション
  1.3 マスメディア
  1.4 情報
  1.5 媒体の多様化
 2章 近未来の図書館空間について考える
  2.1 未来の素描
  2.2 変わらないこと
  2.3 変わること
  2.4 近未来の図書館の空間イメージ
第III部 図書館空間のデザイン
 1章 建築とデザイン
  1.1 建築の純度
  1.2 間
  1.3 空間デザインの目的
 2章 図書館空間のデザインプロセス
  2.1 図書館空間デザインの基本課題
  2.2 デザインプロセス概観
  2.3 デザインのメインプロセス
 3章 公共図書館の規模と機能
  3.1 図書館の種類とその役割
  3.2 公共図書館の規模
  2.3 規模の計画
  3.4 図書館の基本的な機能
  3.5 図書館の規模に応じたスペースと構成
 4章 基本ルールと基本骨格
  4.1 基本ルールの設定
  4.2 基本骨格 
 5章 開架スペースのデザイン
  5.1 図書館の空間
  5.2 開架スペースのデザイン対象とデザインの手順
  5.3 各スペースのデザイン
  5.4 書架の配列と基本骨格の調整
 6章 書架のデザイン
  6.1 書架の構成と基本条件
  6.2 書架のデザイン
  6.3 書架の実例
  6.4 新たな書架の可能性
 7章 その他のスペースのデザイン
  7.1 サービスデスク廻りのデザイン
  7.2 家具のデザイン 
 8章 図書館建築のデザイン
  8.1 敷地と建物の配置
  8.2 平面計画
  8.3 図書館建築の実例
  8.4 自然条件への対応
 9章 コンバージョンのデザイン
  9.1 コンバージョンの空間デザイン
  9.2 コンバージョンの実例
  9.3 コンバージョンから得たこと
 10章 被災
  10.1 地震の発生
  10.2 図書館の被災状況と建築の損傷

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