内容紹介

物理学の定番書と言われる「Berkeley Physics Course Laboratory Physics」翻訳版の、待望の復刻版。固体物理学入門の著者として有名なキッテル教授の指導により、往時の物理学の大家たちが実際の授業の経験を基に、教師の意見や学生の反応を取り入れながら記した渾身のテキスト。本書はバークレー物理学コースの別巻。この物理学コースは大学の物理教育の革新を目的に編まれたコースで、この「実験物理」でも、思い切った内容の整理を行っている。これまで行われていた網羅的な実験題目から、論理的な発展を重視した実験に絞り込み、実験手段も電気的なものに限定した、革新的な物理実験の手引書。具体的には電子の動力学に重点をおいたＡ編、マイクロ波の進行と回折に重点が置かれたＢ編、統計物理・量子物理学とそれらの関係に重点がおかれたＣ編、そして原子物理学入門のＤ編からなりる。

目次

Ａ編
　１．電子の加速と偏向
　２．電子の磁気的偏向
　３．電子のらせん状運動
　４．電子の飛行時間
　５．指数関数的緩和
　６．減衰振動
　７．周波数応答
　８．共振
　９．非線形
　10．変調
　11．負抵抗
　12．弛緩発振
Ｂ編
　１．トランジスタ
　２．増幅と周波数応答
　３．過度応答と負帰還
　４．正帰還と発振
　５．連成振動子
　６．周期的構造
　７．分散
　８．伝送線
　９．クライストロン
　10．マイクロ波の伝播
　11．マイクロ波の偏光
　12．マイクロ波の回析と干渉
Ｃ編　統計物理学入門
　１．放射性崩壊
　２．不規則過程
　３．熱電子真空管
　４．電子の散弾雑音
　５．光電子放出
　６．光子雑音
　７．光子の偏光
　８．光子の干渉
Ｄ編　原子物理学入門
　１．電子回折
　２．フランク-ヘルツの実験
　３．原子分光学
　４．核磁気共鳴と電子常磁性共鳴
　５．光ポンピング

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