ごみ収集

ごみ収集

理論と実践
著者名 田中 勝 編集代表
大野 正人 編集代表
発行元 丸善出版
発行年月日 2010年12月
判型 A5 210×148
ページ数 352ページ
ISBN 978-4-621-08305-5
Cコード 3036
NDCコード 518
ジャンル 社会科学

内容紹介

市町村の責任で行っている一般廃棄物の収集業務に係る専門書。現在の市町村は、担当職員の短期異動に伴う知見や経験の伝承難、市町村合併による収集計画の見直し、有料化に伴う収集方式の変更等、複雑な問題に取り組んでいかなければならない状況におかれている。本書ではごみ収集に関するさまざまな問題、理論的に検討すべき状況や配慮しなければならないポイント、住民に理解をしてもらうための広報等、現場担当者やOBの知見、経験をもとに、ごみ収集に纏わるすべてを編纂。

目次

第1章 ごみ収集問題とそのとらえ方
 1.1 ごみ収集の必要性と責任
 1.2 改善のために求められる科学的解析
 1.3 ごみ収集計画に考慮すべき要因
 1.4 収集コストに影響する要因と予算確保
 1.5 ごみ収集の改善方策
第2章 ごみ収集の歴史
 2.1 ごみ収集をめぐる全般的な歴史
 2.2 ごみ収集作業現場の変遷と収集作業員
第3章 ごみの種類・質
 3.1 廃棄物の分類と分別区分
 3.2 ごみの排出量
 3.3 ごみ量の変動およびごみ質
第4章 ごみ排出に関する関係者の責務
 4.1 はじめに
 4.2 市町村の責任と規則の制定
 4.3 住民・事業者への分別排出の要請
 4.4 住民に求められる排出前の対応
 4.5 事業所のごみへの対応
 4.6 ごみ容器
 4.7 ごみ容器置き場・ごみ集積所の設置条件
第5章 ごみ収集運搬に関する諸要素
 5.1 ごみ収集運搬の現状
 5.2 ごみ収集作業の概要
 5.3 収集運搬作業の中間処理
 5.4 普及啓発活動 
第6章 ごみ収集作業計画と作業管理
 6.1 ごみ収集作業の基本事項
 6.2 ごみ収集作業計画
 6.3 作業管理
第7章 ごみ収集運搬システムの計画と評価
 7.1 各種計画との関係
 7.2 収集運搬システム計画について
 7.3 収集運搬システムの詳細検討
 7.4 ごみの収集時間
 7.5 収集ルートについて
 7.6 ごみ収集運搬効率の評価について
第8章 低炭素社会に向けたごみ収集
 8.1 地球温暖化対策の現状と展望
 8.2 ごみ収集における温暖化対策
 8.3 支援制度
第9章 収集運搬機材
 9.1 はじめに
 9.2 収集運搬車両について
 9.3 機材選定の基本的事項
第10章 機材管理
 10.1 機材の購入・廃棄
 10.2 機材の管理
 10.3 機材の整備
 10.4 事故の予防
第11章 二次輸送(中継)施設
 11.1 中継施設の役割(目的)
 11.2 中継輸送の事例
 11.3 中継施設の設備
 11.4 ごみ中継施設(サテライトセンター)整備に対する交付金制度
 11.5 中継施設計画の留意点
第12章 資源ごみ細分別と収集
 12.1 資源分別収集の現状
 12.2 金沢市の事例
 12.3 名古屋市の事例
 12.4 埼玉県川口市の事例
 12.5 資源分別収集の課題
第13章 特別区におけるプラスチックごみの分別変更とごみ収集
 13.1 特別区における廃プラサーマルの実施
 13.2 廃プラ分別変更の背景
 13.3 特別区における清掃事業の事業形態と特徴
 13.4 廃プラサーマル実施に係る特別区、清掃一組の課題と対応
 13.5 廃プラサーマルモデル実施と検証
 13.6 廃プラサーマル本格実施後の状況
 13.7 廃プラサーマル実施の効果
 13.8 廃プラサーマル実施後の課題と対応
第14章 適正な処理が困難な廃棄物への対応
 14.1 適性な処理が困難な廃棄物の検討経緯
 14.2 関係法令の整備
 14.3 適正な処理が困難な廃棄物の現状・課題等
第15章 直営と民間委託
 15.1 事業運営をめぐる最近の動向
 15.2 直営と民間委託の法的関係
 15.3 事務処理の流れ
 15.4 委託以外の民間活用策の例:一般廃棄物収集運搬業
 15.5 官民の役割分担の明確化と関係者の連携の強化
 15.6 自治体の事例
第16章 収集に係る財務
 16.1 地方自治体における事業経営状況と財源不足問題
 16.2 財源の種類と活用方法について
 16.3 予算の基本方針と組み立て方
 16.4 収集に係る財務上の課題その1:ごみ処理手数料とその徴収方法
 16.5 収集に係る財務上の課題その2:廃棄物会計
第17章 収集運搬と清掃組織
 17.1 清掃組織の変遷
 17.2 清掃事業の組織
 17.3 清掃事業の組織人事管理
 17.4 清掃組織の態様
 17.5 今後の清掃事業組織のあり方
第18章 要員管理
 18.1 日々の管理
 18.2 近代的な任用制度の確立と安全衛生体制の構築
 18.3 処遇の見直し
 18.4 終わりに
第19章 データ管理と情報化
 19.1 現状のデータ管理
 19.2 導入しているシステムの事例
 19.3 導入の効果と今後の課題
 19.4 福岡市の事例
第20章 住民対話と広報
 20.1 住民対話と広報
 20.2 自治体の事例
第21章 ごみの有料化とごみ収集
 21.1 はじめに
 21.2 有料化とごみ収集への影響
 21.3 藤沢市の不燃ごみ有料化制度の導入
第22章 途上国のごみ収集改善への協力
 22.1 途上国のごみ収集の特性と課題について
 22.2 途上国のごみ収集改善への日本の協力
 22.3 協力の課題と今後の期待
コラム
 都市ごみとごみ
 収集と運搬
 処理と処分
 リサイクルと3R
 分別と選別
 浸出液と浸出水

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