地盤工学における性能設計

地盤工学における性能設計

著者名 赤木 寛一
大友 敬三
田村 昌仁
小宮 一仁
発行元 丸善出版
発行年月日 2010年01月
判型 A5 210×148
ページ数 382ページ
ISBN 978-4-621-08178-5
Cコード 3051
NDCコード 513
ジャンル 土木・建築 >  土木 >  構造力学・地盤工学
土木・建築 >  土木 >  計画・設計・施工

内容紹介

土木構造物の性能設計(Performance Based Design)について、主に地盤工学の観点より最新の技術動向や知見を踏まえて体系化した成書。土木系の技術者ならびに行政担当者を対象として、地盤や構造物の調査、設計、建設から長期の維持管理までを含めた主要技術事項の原理と実務をまとめた。地盤や地盤とのかかわりが深い基礎や構造物の性能設計に必要な基本事項、耐震技術、環境評価技術、数値解析技術などの4分野を採り上げ、4編(各編100ページ前後)で構成。

目次

1編 性能設計法と地盤工学 
 第1章 性能設計の基本的な考え方
  1.1 目的および役割
  1.2 要求性能と性能評価
 第2章 地盤工学における設計の基本
  2.1 基本事項
  2.2 地形と土質
  2.3 土のせん断強度
  2.4 支持力
  2.5 沈下
  2.6 耐震性能
 第3章 性能設計法
  3.1 設計の基本
  3.2 限界状態
  3.3 荷重・外力
  3.4 荷重・外力の組合せ
  3.5 特殊な作用
  3.6 応答値と限界値の比較
  3.7 性能評価の信頼性
  3.8 基礎・地盤に関する信頼性の現状
 第4章 性能評価と性能表示
  4.1 性能評価項目の設定
  4.2 性能の表示
 第5章 性能設計の課題
  5.1 性能の持続性
  5.2 調査・施工と地盤
  5.3 診断と改修
  5.4 地盤環境
  5.5 技術基準と設計法
  5.6 データの蓄積と情報公開、情報提供
2編 性能設計における耐震新技術
 第1章 耐震設計と性能設計
  1.1 従来の耐震設計法
  1.2 性能設計の基本的考え方
  1.3 性能設計における耐震技術の位置づけ
 第2章 地震動評価
  2.1 震源特性
  2.2 強震動予測
  2.3 地下構造推定
 第3章 非線形構造解析
  3.1 表層地盤震動
  3.2 土構造物の地震時安定性
  3.3 地盤と杭の動的相互作用
  3.4 地盤と地中構造物の動的相互作用
 第4章 耐震実験
  4.1 振動台実験
  4.2 動的遠心載荷実験
  4.3 静的加力実験
  4.4 仮動的実験
 第5章 耐震性能照査法の事例〜原子力発電所屋外重要土木構造物
  5.1 屋外重要土木構造物の特色
  5.2 照査体系
3編 性能設計のための環境地盤工学
 第1章 環境地盤工学とは
  1.1 環境地盤工学の内容
  1.2 環境地盤工学に関係する法規、法令
 第2章 環境地盤工学のための基礎科学
  2.1 環境地盤工学のための物理
  2.2 環境地盤工学のための化学
  2.3 環境地盤工学のための生物
 第3章 地盤、地下水の環境障害と性能設計
  3.1 地下水の流動阻害と対策
  3.2 汚染物質
  3.3 地盤、地下水汚染の実態
  3.4 地盤、地下水汚染の調査
  3.5 地盤、地下水汚染の洗浄、浄化対策
 第4章 建設発生土と廃棄物処分の性能設計
  4.1 建設発生土の特性とその有効利用システム
  4.2 廃棄物の発生状況とその処理システム
 第5章 地盤に関する環境影響アセスメント
  5.1 環境影響アセスメントの手順
  5.2 地盤環境影響評価の事例
4編 性能設計における数値解析
 第1章 性能設計における数値解析
 第2章 数値解析による地盤の変形挙動の予測
  2.1 連続体力学における場の方程式と構成式
  2.2 弱形式と近似解法
  2.3 有限要素法
  2.4 差分法と境界要素法(積分方程式法)
 第3章 地盤工学における数値解析
  3.1 土の変形解析と構成式
  3.2 ビオの理論と圧密解析
  3.3 施工過程を考慮した数値解析
  3.4 変形問題以外の数値解析(環境地盤工学と数値解析)
 第4章 地盤工学の性能設計における数値解析の問題点と今後

定価:4,180円
(本体3,800円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定

▼ 補足資料