漢字文化の源流

漢字文化の源流

著者名 阿辻 哲次
発行元 丸善出版
発行年月日 2009年12月
判型 四六 188×128
ページ数 172ページ
ISBN 978-4-621-08205-8
Cコード 1381
NDCコード 821
ジャンル 人文科学 >  シリーズ人文科学 >  京大人気講義シリーズ

内容紹介

我々の日常生活において欠かすことのできない漢字は、世界屈指の古代文字でありながら、今も広範な地域で使われる、最長の歴史をもつ文字である。この漢字の源流をたどることは他でもなく、中国あるいはその周辺国家に生きた人々の生活と文化をたどることにもつながる。本書では漢字の起源や成り立ちから、甲骨文字、青銅器の銘文、秦漢の小篆や隷書、さらには現代日本人にも縁の深い楷書まで、豊富なエピソードとともに変化と発展の様相をたどり、漢字文化の源流を考察。

目次

第一章 日常生活と漢字
 中国の文字/日本人と漢字/多種類の文字で書く言語/不思議な巻き寿司
第二章 漢字の特徴について
 好きな漢字を選んでください/表意文字と表音文字/好き嫌いのある文字
第三章 漢字の起源を考える
 漢字発明以前/蒼頡造字伝説/新石器時代の記号/文字と記号のちがい/丁公村陶片という資料
第四章 甲骨文字について
 甲骨文字とは何か/甲骨の発見/たしかな歴史資料/古代国家とトい/甲骨文字の刻み方/だれが文字を
 刻んだのか/中国最古の書記
第五章 青銅器の銘文について
 中国の青銅器文明/鼎の軽重を問う/さまざまな青銅器/青銅器に記された文字/歴史的資料としての金
 文/銘文の記録方法/甲骨文字と金文の関係
第六章 戦国時代の文字文化
 群雄割拠の時代/地域ごとの独自性/文章内容の広がり/さまざまな書写材料
第七章 文字を記録するための道具と素材
 書写材料の多様性/文字記録の方法/木簡と竹簡/石に刻まれた文字/絹に書かれた書物と手紙
第八章 国家と文字――秦の始皇帝と小篆
 文字と行政体系/全国の書体の統一/文字を普及させる方法/役人が使った隷書
第九章 紙の発明と普及
 紙の発明と普及/紙の伝播/蔡倫造紙説/前漢の紙/紙の流通
第十章 漢字の学習と教育――『急就篇』と『千字文』
 「小学」という学問/漢字学習の教科書/漢字のいろは歌/『千字文』の登場
第十一章 日本への伝来
 文字の伝来/志賀島の金印/卑弥呼と漢字/朝貢という外交形態/職貢図/なぜ漢字で日本語が書けるか
第十二章 印刷のはじまり
 印刷の源流/印章の歴史/印章から印刷へ/百万塔陀羅尼は印刷物か?/拓本の起源と技法/木版印刷の
 誕生/初期の印刷物
第十三章 中国の字典と辞典
 「字典」と「辞典」の区別/最古の字典――『説文解字』/学問好きの皇帝が作らせた字典
第十四章 中国の文字改革
 文字改革という事業/漢字の簡略化/簡体字の作り方/周恩来の危惧/現代における漢字の状況
第十五章 現代日本の漢字について
 漢字はどれくらい必要か/IT機器――新しい筆記用具の登場

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