エンジニアのための原価の知識とその活用
著者名 | 田中 雅康 著 原田 昇 著 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2011年01月 |
判型 | A5 210×148 |
ページ数 | 176ページ |
ISBN | 978-4-621-08333-8 |
Cコード | 3034 |
ジャンル | 社会科学 > 経営工学・リスクマネジメント |
内容紹介
エンジニアにはものづくりだけではなく、新製品開発による利益創造、新製品の原価管理、既存製品の原価改善と、コスト削減への技法が求められる。これらを効果的に実践するためには、それ相応の知識・能力が備わっていなければならない。本書では第1章で利益創造へ向けたエンジニアのかかわり方を提示し、第2、3章では会計と原価に関する基礎知識とその活用のしかたを解説。第4、5章では原価管理の考え方と進め方を学ぶ。ここでは、最新の実態調査にもとづき、原価企画の実践的な進め方を紹介。第6、7章ではエンジニアや経営者・管理職が行う採算計算の考え方と技法を身につけることができる。 本書では、原価についての基礎知識からその活かし方、さらには新製品を開発するときの原価の考え方までをやさしく解説。
目次
第1章 利益を創り出すエンジニア
1 環境適応力が好業績企業を生む
2 強い新製品開発力が強い企業をつくる
3 エンジニアの原価意識が利益を創り出す
第2章 エンジニアのための会計知識
1 会計の基本知識を身につける
2 貸借対照表と損益計算書を読む
3 キャッシュ・フロー計算書を読む
4 基本財務諸表から企業業績を読む
第3章 エンジニアのための原価知識
1 原価の意味を知る
2 いろいろな原価分類で企業の実態をみる
3 目的に応じた多様な原価計算がある
第4章 エンジニアのための原価管理
1 原価管理とは何か
2 見積原価の計算方法を知る
第5章 新製品開発における原価管理
1 原価企画とは何か
2 目標原価の対象を決める
3 目標製造原価を設定する
4 目標製造原価を細分割付する
5 目標製造原価を達成させるのはどんなしくみが必要か
6 目標製造原価の未達原因を知り対策を考える
7 原価企画における原価改善を進める
第6章 日常業務における採算計算
1 採算計算の手順とは何か
2 採算計画に必要な収益・原価とは何か
3 採算計算にはどのようなタイプがあるか
4 優劣比較型の採算計算とは何か
5 利益最大型・原価最小型の採算計算とは何か
6 分岐型の採算計算とは何か
第7章 経済資源投資における採算計算
1 長期経済資源投資における採算計算とは何か
2 投資案における採算計算にはどのようなタイプがあるか
3 トヨタ生産方式の経済合理性を見る
4 優れたエンジニアは能率を高め利益を生み出す
コラム エンジニアへひと言
第1章 利益を創り出すエンジニア
1 環境適応力が好業績企業を生む
2 強い新製品開発力が強い企業をつくる
3 エンジニアの原価意識が利益を創る
第2章 エンジニアのための会計知識
1 会計の基本知識を身につける
2 貸借対照表と損益計算書を読む
3 キャッシュ・フロー計算書を読む
4 基本財務諸表から企業業績を読む
第3章 エンジニアのための原価知識
1 原価の意味を知る
2 いろいろな原価分類で企業の実態をみる
3 目的に応じた様々な原価計算がある
第4章 エンジニアのための原価管理
1 原価管理とは何か
2 見積原価の計算方法を知る
第5章 新製品開発における原価管理
1 原価企画とは何か
2 目標原価の対象を決める
3 目標製造原価を設定する
4 目標製造原価を細分割付する
5 目標原価を達成させるにはどのようなしくみが必要か
6 目標製造原価の未達原因を知り対策を考える
7 原価企画における原価改善を進める
第6章 日常業務における採算計算
1 日常業務の採算計算の手順とは何か
2 日常業務の採算計算に必要な収益・原価とは何か
3 採算計算にはどのようなタイプがあるか
4 優劣比較型の採算計算とは何か
5 利益最大型・原価最小型の採算計算とは何か
6 分岐型の採算計算とは何か
第7章 経済資源投資における採算計算
1 長期経済資源投資における採算計算とは何か
2 投資案における採算計算にはどのようなタイプがあるか
3 トヨタ生産方式の経済的合理性を見る
4 優れたエンジニアは能率と有効性を意識する
コラム エンジニアへひと言
第1章 利益を創り出すエンジニア
1 環境適応力が好業績企業を生む
自己革新する企業だけが生き残る
環境適応力は利益で示される
環境適応力の要は新製品開発力にある
2 強い新製品開発力が強い企業をつくる
新製品開発力を決定づける要因は何か
新製品開発力を強化するにはどうするか
3 エンジニアの原価意識が利益を創る
エンジニアが売価・原価さらには利益も決めている
原価意識の高いエンジニアになろう
第2章 エンジニアのための会計知識
1 会計の基本知識を身につける
会計は経営活動を数値で「見える化」する
貸借対照表と損益計算書の関係を知る
期間損益の計算方法は2通りある
2 貸借対照表と損益計算書を読む
貸借対照表は何を示すか
損益計算書は何を示すか
3 キャッシュ・フロー計算書を読む
キャッシュ・フロー計算書は何を示すか
キャッシュ・フロー計算書の中身を知る
4 基本財務諸表から企業業績を読む
収益性を分析する
安全性を分析する
キャッシュ・フローを分析する
生産性を分析する
自動車産業における企業を分析する
第3章 エンジニアのための原価知識
1 原価の意味を知る
原価のかけ方で利益が生まれる
原価の本来の意味を知る
原価と費用は同じか
2 いろいろな原価分類で企業の実態をみる
原価分類は経営活動を「見える化」する
さまざまな原価分類がある
3 目的に応じた様々な原価計算がある
原価計算の種類を知る
製造形態が原価計算のしかたを決める
第4章 エンジニアのための原価管理
1 原価管理とは何か
原価管理は誤解されている
原価管理の意味を正しく知る
コストコントロールとは何か
コストマネジメントとは何か
原価管理における原価企画とは何か
2 見積原価の計算方法を知る
原価管理に見積原価は欠かせない
原価を見積るときには前提がある
製造原価はこうして見積る
いろいろな見積原価の計算方法がある
エンジニアが自ら原価を見積る
見積原価に必要な正確さを知る
第5章 新製品開発における原価管理
1 原価企画とは何か
戦略的原価管理が必要となる
原価企画の本来の意味と知る
原価企画はこうして進める
原価企画のねらいは何か
2 目標原価の対象を決める
目標原価の本来の意味は何か
主要企業は目標原価をどこに設定しているか
3 目標製造原価を設定する
設定上の留意事項を知る
一般的な設定方法は何か
主要企業は目標製造原価をどこに設定しているか
4 目標製造原価を細分割付する
細分割付の対象を考える
細分割付の方法を知る
主要企業は細分割付をどのようにしているか
5 目標原価を達成させるにはどのようなしくみが必要か
開発設計プロセスを見える化する
節目管理を徹底する
原価企画推進部門スタッフが支援し共同推進する
製造準備部門スタッフが支援し共同推進する
6 目標製造原価の未達原因を知り対策を考える
目標製造原価の達成状況を知る
目標製造原価の未達原因を探る
目標製造原価の未達時の対策を講じる
7 原価企画における原価改善を進める
原価改善には前提がある
原価改善の技法を知る
第6章 日常業務における採算計算
1 日常業務の採算計算の手順とは何か
採算計算の手順を知る
意思決定の性質に応じて採算計算が異なる
2 日常業務の採算計算に必要な収益・原価とは何か
限界利益とは何か
差額収益・差額原価とは何か
機会原価・機会損失とは何か
埋没原価・現金支出原価とは何か
3 採算計算にはどのようなタイプがあるか
採算計算には3つのタイプがある
割勘計算は採算計算を歪める
4 優劣比較型の採算計算とは何か
見込み生産の採算計算(新聞売り子の例)を考える
受注生産の採算計算(そば屋の例)を考える
特別生産の採算計算を考える
5 利益最大型・原価最小型の採算計算とは何か
共通の制約条件がない場合を考える
共通の制約条件が1つある場合を考える
共通の制約条件が2つ以上存在する場合を考える
6 分岐型の採算計算とは何か
原価分岐分析の考え方と使い方を知る
損益分岐分析の考え方と使い方を知る
CVP分析の応用を考える
CVP分析の不確実性を考える
技術革新によって損益分岐点を上昇させる
第7章 経済資源投資における採算計算
1 長期経済資源投資における採算計算とは何か
長期投資は時間を考える
2 投資案における採算計算にはどのようなタイプがあるか
投資案に応じた採算計算の方法がある
設備取替えの採算計算(原価比較法の例)を考える
新規の設備投資案の経済計算を考える
内部利益率法で投資案を考える
正味現在価値法と内部利益率法の関係を知る
3 トヨタ生産方式の経済的合理性を見る
生産方式と原価計算の関係を知る
伝統的原価計算と生産の関係を知る
生産管理上の在庫問題を考える
4 優れたエンジニアは能率と有効性を意識する
技術的効率の追求が全てではない
超過利益の源泉を知る
エンジニアが企業価値を決める
コラム エンジニアへひと言
科学者とエンジニアの違い
エンジニアの実力が低下しているって本当?
現金とキャッシュの違い
利子と利息の違い
独自のものをつくる姿勢