原書6版 ヤリーヴ-イェー 光エレクトロニクス 基礎編

原書6版 ヤリーヴ-イェー 光エレクトロニクス 基礎編

原書名 Photonics,Optical Electronics in Modern Communications, Sixth Edition
著者名 多田 邦雄 監訳
神谷 武志 監訳
発行元 丸善出版
発行年月日 2010年08月
判型 A5 210×148
ページ数 558ページ
ISBN 978-4-621-08265-2
Cコード 3055
ジャンル 物理学 >  応用物理
電気・電子・情報工学 >  電子・通信

内容紹介

本書は光エレクトロニクスの基本原理をわかりやすく解説した伝統ある教科書の最新改訂版。「光をいかに発生させ、操作するか」「その知識を情報伝送用のフォトニック素子を解析、設計するのにいかに応用するか」を系統立てて学べる内容。前版(原書5版 2000年)刊行後、光通信や光エレクトロニクスの技術は大変大きく進展。こうした成果を取り入れ、本原書6版では内容を大幅に改訂・差し替え。本書「基礎編」では、主にレーザとファイバの基礎について説明。解説には行列形式を取り入れてわかりやすくし、光通信に欠かせない光ファイバ中の波長分散と偏波モード分散を新たに加えた。また半導体レーザを中心に、様々な最新技術の話題を追加。一方の「展開編」は非線形光学、光変調、雑音と光検出、周期的触媒における光伝搬など多くのテーマを盛り込んだ。

目次

1 電磁界と電磁波
 1.0 序論
 1.1 マックスウェル方程式と境界条件
 1.2 エネルギー密度とポインティングベクトル
 1.3 単一周波数場と複素関数表示
 1.4 波動方程式と単一周波数の平面波
 1.5 波長分散と群速度
 1.6 偏波状態とその表現手法(ストークスパラメータとポアンカレ球)
 1.7 異方性媒質(結晶)中の電磁波の伝播
 1.8 単軸異方性媒質中の平面波――位相遅れ
 1.9 ジョーンズ行列法
 1.10 コヒーレンスの初等理論  
2 光線および光の伝搬
 2.0 序論
 2.1 光線行列
 2.2 スキュー光線とリエントラント光線
 2.3 レンズ状媒質中の光線
 2.4 2乗屈折率触媒中の波動方程式と光ビーム
 2.5 一様媒質中のガウシアンビーム
 2.6 レンズ状媒質中の基本ガウシアンビーム――ABCD則
 2.7 レンズ導波路中のガウシアンビーム
 2.8 一様媒質中の高次ガウシアンビームモード
 2.9 2乗屈折率分布媒質のガウシアンビームモード
 2.10 2乗利得分布をもつ媒質中における伝播
 2.11 楕円ガウシアンビーム
 2.12 ビーム伝播と回折積分
3 誘電体光導波路と光ファイバ
 3.0 序論
 3.1 対称スラブ形導波路にけるTEおよびTMモード
 3.2 非対称スラブ形導波路におけるTEおよびTM伝播モード
 3.3 ステップインデックス円柱誘電体導波路(光ファイバの直線偏波モード)
 3.4 実効屈折率理論
 3.5 光ファイバ中の導波路分散
 3.6 石英ファイバにおける減衰
4 光共振器
 4.0 序論
 4.1 ファブリ―ペローエタロン
 4.2 光スペクトル分析器としてのファブリ―ペローエタロン
 4.3 球面ミラーを用いた光共振器
 4.4 モードの安定性の判定条件
 4.5 一般の共振器におけるモード――自己無撞着法
 4.6 共振器の共振周波数
 4.7 光共振器の損失
 4.8 リング共振器
 4.9 多重共振エタロン
 4.10 モード整合と結合損失
5 放射と原子系の相互作用
 5.0 序論
 5.1 原子遷移と電磁波
 5.2 原子分極率と誘電率
 5.3 古典的電子モデル
 5.4 分散と複素屈折率
 5.5 スペクトル形状関数――均一広がりと不均一広がり
 5.6 誘導遷移――吸収と増幅
 5.7 均一レーザ媒質中における利得飽和
 5.8 不均一なレーザ媒質中における利得飽和
6 レーザ発振理論といくつかのレーザシステム
 6.0 序論
 6.1 ファベリ―ペローレーザ
 6.2 発振周波数
 6.3 3準位および4準位レーザ
 6.4 レーザ発振器の出力
 6.5 レーザ発振器における最適出力結合
 6.6 多モード発振およびモードロッキング
 6.7 均一なスペクトル広がりをもつレーザシステムにおけるモード同期
 6.8 パルス幅の測定とチャープトパルスの圧縮
 6.9 ジャイアントパルス(Qスイッチ)レーザ
 6.10 ガスレーザにおけるホールバーニングとラムのくぼみ
 6.11 レーザ各論
 6.12 周波数コムと光周波数標準
15 半導体レーザ――その理論と応用
 15.0 序論
 15.1 半導体物理の基礎
 15.2 半導体(レーザ)媒質における利得と吸収
 15.3 GaAs/Ga1-xAlxAsレーザ
 15.4 二,三の実際のレーザ
 15.5 半導体レーザの直接電流変調
 15.6 電流変調された半導体レーザ中での利得抑制と周波数チャープ
 15.7 光電子集積回路
16 先端半導体レーザ
 16.0 序論
 16.1 量子井戸におけるキャリアの振舞い(専門的事項)
 16.2 量子井戸レーザにおける利得
 16.3 分布帰還型レーザ
 16.4 垂直共振器面発光半導体レーザ 
付録A 円筒座標系での波動方程式とベッセル関数
付録B ステップインデックス円柱導波路の厳密解
付録C クラマース-クローニッヒの関係
付録D 薄肉レンズによるコヒーレントな電磁場の変換
付録E フェルミ準位とその温度依存性
付録G パワーの単位と減衰の単位の変換

出版社からのメッセージ

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本書は、少部数印刷にて重版が可能です。
在庫僅少の場合でもご注文いただけますので、お問い合わせください。
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