内容紹介
南部陽一郎氏、益川敏英氏、小林誠氏の2008年ノーベル物理学賞受賞を記念して、物理の雑誌「パリティ」が満を持してお届けするノーベル物理学賞記念増刊号。益川氏、小林氏のインタビューを掲載するほか、日本のノーベル物理学賞受賞者の系譜、今回の受賞テーマである「対称性の破れ」に関する初歩的な解説から、3氏の研究内容の重要性まで、パリティならではのアカデミックかつ興味深い記事を数多く掲載。また、パリティではこれまで小林-益川理論が確立されていく過程で、その進展を解説記事やニュース記事で取り上げてきたが、本増刊号では、Bファクトリー実験での検証のニュース記事を改めて掲載し、当時の熱い興奮を再び伝える。
目次
●内容構成予定
○インタビュー・研究を振り返って:益川敏英
○インタビュー・研究を振り返って:小林 誠
○ノーベル賞の系譜:荒船次郎(大学評価・学位授与機構)
○物理学における対称性:風間洋一(東京大学)
○物理学の巨人、南部先生:磯 暁(KEK)
○CPの破れの意味するところ:林 青司(神戸大学)
○対称性の破れのフロンティア:坂井典佑(東京女子大学)
○エッセイ:坂田模型から小林-益川へ:大貫義郎
○ノーベル・ウィーク体験記:山脇幸一(名古屋大学)
○ノーベル賞の新聞報道の舞台裏:高橋真理子(朝日新聞社)
○CP対称性の破れについてのBファクトリー実験での検証―当時の記事を再録
「CPの破れとBの物理」(山内正則)
「Bファクトリーが迫るCP非対称の謎」(相原博昭)
「B中間子でのCP対称性の破れ、ついに発見:標準理論検証へ大前進」(堺井義秀)
「Bの物理とCPの破れ」(小林 誠)
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