内容紹介
触媒の基礎から応用までバランスよく解説した大学学部教科書。この10年の進展を反映して全面的に改訂。進歩著しい触媒分析法や新しい分子性触媒、環境触媒の成果を織り込む。触媒理論、構造、物性のエッセンスをわかりやすく解説。触媒=「環境・エネルギー・資源問題解決のキーマテリアル」の応用と展望を理解が容易になるよう大幅に加筆。
目次
1 はじめに
1.1 触媒とは
1.2 化学反応の速度と平衡
1.3 触媒の三大機能
1.4 触媒作用のからくり
1.5 触媒の歴史
1.6 触媒の用途
1.7 触媒の種類と構成・形態
コラム:アンモニア合成触媒
2 触媒反応の速度はどのように決まるか
2.1 化学速度の反応
2.2 触媒反応の組立て
2.3 反応機構の決め方
2.4 吸着の化学
2.5 配位の化学
コラム:生成物の迅速分析TAP
3 触媒の構造・物性をどのようにはかるか
3.1 触媒の形態
3.2 固体触媒のつくり方
3.3 固体触媒の物理的性質とその測定法
3.4 表面・バルク組成と表面状態の測定法
3.5 表面の化学的性質とその測定法
3.6 錯体触媒の構造とその測定法
コラム:分子性触媒の固定化
4 固体触媒の機能をいかに制御するか
4.1 固体触媒の活性化の構造
4.2 構造,組成と触媒機能
4.3 活性劣化と対策
コラム:“触媒設計”―触媒の面白さと難しさ
5 よく使われる固体触媒にどのようなものがあるか
5.1 金属酸化物・硫化物触媒
5.2 金属触媒
5.3 担体
6 分子性触媒の機能をいかに制御するか
6.1 分子性触媒の特長
6.2 錯体触媒の機能と制御
6.3 錯体触媒の工業プロセス
6.4 酵素・有機分子触媒の機能と制御
7 触媒はどのように使われているか
7.1 触媒の応用分野
7.2 燃料の製造と触媒
7.3 化学産業と触媒
コラム:グリーンケミストリー
7.4 エネルギー変換のための触媒
7.5 環境をよくするための触媒