デカブロモジフェニルエーテル

デカブロモジフェニルエーテル

著者名 NEDO技術開発機構
産総研化学物質リスク管理研究センター
中西 準子
東海 明宏
発行元 丸善出版
発行年月日 2008年07月
判型 B5 257×182
ページ数 330ページ
ISBN 978-4-621-08011-5
Cコード 3343
NDCコード 574
ジャンル 化学・化学工学 >  シリーズ化学・化学工学 >  詳細リスク評価書シリーズ

内容紹介

化学物質のリスク評価結果をまとめたシリーズ。化学物質管理の方策を考える際に必要な科学的な基礎情報を豊富に呈示。

目次

要約
 第I章 序論
 第II章 リスク評価書に関する既往知見のまとめと規制の動向
 第III章 DecaBDEの環境排出量の推定
 第IV章 暴露媒体および生体試料中の実測値に関する知見
 第V章 DecaBDEの環境での動態
 第VI章 暴露解析
 第VII章 BDEsの有害性評価
 第VIII章 生態リスクに関する既存報告書のまとめ
 第IX章 リスク判定
 第X章 代替臭素系難燃剤のリスク評価
 第XI章 リスク管理対策の評価
 第XII章 結論
第I章 序論
 1.DecaBDEの詳細評価の背景
 2.詳細リスク評価としての関心
 3.DecaBDEの基本情報
  3.1 物理化学情報
  3.2 製法
  3.3 純度
 4.DecaBDEの用途
  4.1 樹脂
  4.2 繊維
 5.国内外におけるDecaBDEを含む代表的臭素系難燃剤の市場
  5.1 世界
  5.2 日本
 6.難燃規格および難燃材料に関わる法律
 7.リスク評価の課題と本評価書の範囲
  7.1 課題
  7.2 文献調査の範囲
  7.3 本評価書の構成
第II章 リスク評価書に関する既往知見のまとめと規制の動向
 1.はじめに
 2.臭素系難燃剤小史
 3.リスク評価に関する報告書
  3.1 欧州連合
  3.2 WHO(IPCS)
  3.3 米国
  3.4 オーストラリア
  3.5 カナダ
  3.6 小児に対する化学物質の自主的評価プログラム
  3.7 (独)製品評価技術基盤機構・(財)化学物質評価研究機構
  3.8 環境省
 4.規制動向
  4.1 欧州連合
  4.2 米国
   4.2.1 米国EPA
   4.2.2 米国州政府
  4.3 日本
 5.自主管理の動向
  5.1 OECD
  5.2 日本難燃剤協会
  5.3 企業におけるグリーン調達
  5.4 臭素科学・環境フォーラム(BSEF)の対応
 6.要約
第III章 DecaBDEの環境排出量の推定
 1.はじめに
 2.PRTR制度による排出・移動量
  2.1 全国集計値の経年変化
  2.2 業種別の排出・移動量
  2.3 都道府県別の排出・移動量
 3.DecaBDEのライフサイクル
 4.環境排出量の推定
  4.1 各ライフステージにおける取扱量の経時的変化の推定
   4.1.1 国内生産量と国内需要量の実績報告値
   4.1.2 経年的国内生産量と国内需要量の推定 
   4.1.3 用途別需要量
   4.1.4 最終製品中のDecaBDEストック量と廃棄量
  4.2 各ライフステージにおける環境排出量
   4.2.1 製造段階での環境排出量
   4.2.2 使用段階での環境排出量
   4.2.3 最終製品使用段階における環境排出量
   4.2.4 最終製品のリサイクル段階における環境排出量
   4.3.5 下水処理処分,廃棄物処理処分段階における環境排出量
  4.3 各ライフステージにおける環境排出量推定のまとめ
   4.3.1 マテリアルフローと媒体別排出量
   4.3.2 既存の報告値との比較
   4.3.3 感度解析
 5.経年的排出量の推定
 6.排出量解析の不確実性に伴う推定排出量の変動幅
  6.1 排出量推定における不確実性解析の手順
  6.2 排出量推定における不確実性解析の結果
 7.要約
第IV章 暴露媒体および生体試料中の実測値に関する知見
 1.はじめに
 2.一般環境
  2.1 大気
  2.2 水域
   2.2.1 水中濃度
   2.2.2 底質中濃度
  2.3 土壌
 3.作業現場と周辺環境
  3.1 作業環境
   3.1.1 排ガス中濃度
   3.1.2 建屋内濃度
   3.1.3 排水中濃度と用水中濃度
  3.2 施設周辺環境
   3.2.1 施設周辺大気
   3.2.2 施設周辺水域
  3.3 一般環境濃度と施設周辺濃度との比較
   3.3.1 大気
   3.3.2 水域
  3.4 作業現場および周辺環境濃度についての考察
 4.屋内環境
 5.埋立処分場
 6.野生生物
 7.水生生物
 8.食品
 9.ヒト体内中PBDEs濃度
 10.暴露媒体および生体試料中の実測値のまとめ
  10.1 DecaBDEの濃度
  10.2 環境に存在する低臭素化体と低臭素化の程度
   10.2.1 媒体別にみるPBDEsの組成
   10.2.2 暴露経路とPBDEsの組成
 11.外国産食品中に含まれるPBDEs濃度
 12.要約
第V章 DecaBDEの環境での動態
 1.はじめに
 2.分解
  2.1 生物分解
   2.1.1 好気的生物分解
   2.1.2 嫌気的生物分解(嫌気的脱臭素反応)
   2.1.3 生物分解のまとめ
  2.2 非生物分解
   2.2.1 直接光分解
   2.2.2 OHラジカルとの反応による分解(間接光分解)
   2.2.3 その他の大気中での分解
   2.2.4 加水分解
   2.2.5 その他の非生物分解に関する知見
   2.2.6 非生物分解についてのまとめ
 3.生物蓄積性および濃縮性に関する知見
  3.1 魚類
  3.2 哺乳類
  3.3 鳥類
 4.要約
第VI章 暴露解析
 1.はじめに
 2.DecaBDEの環境動態解析に必要なパラメータ
  2.1 オクタノール・水分配係数
  2.2 蒸気圧
  2.3 水溶解度
  2.4 ヘンリー則定数
  2.5 環境濃度推定に用いるDecaBDEの物性値のまとめ
 3.環境動態の素過程
  3.1 環境中の存在形態
  3.2 分解
  3.3 分解生成物
  3.4 蓄積と濃縮
 4.環境濃度の推定
  4.1 環境濃度推定の手順
  4.2 多媒体環境動態モデル
  4.3 環境媒体中でのDecaBDEの存在形態
   4.3.1 大気
   4.3.2 土壌
   4.3.3 水
   4.3.4 底質
  4.4 多媒体環境動態モデルに用いたパラメータ
  4.5 物質収支の解析結果
  4.6 推定値と実測値の比較による環境動態モデルの検証
   4.6.1 環境媒体中濃度でみた検証
   4.6.2 沈着量による検証結果:大気濃度と大気沈着量
   4.6.3 大気中濃度と雨水中濃度による検証
  4.7 屋内空気濃度の推定
   4.7.1 屋内空気モデル
   4.7.2 屋内濃度の推定結果
 5.暴露媒体中濃度の推定
  5.1 DecaBDEの暴露経路の設定
  5.2 暴露媒体中濃度の算出モデルと用いたデータ
   5.2.1 屋外大気中の濃度
   5.2.2 屋内大気中の濃度
   5.2.3 屋内ダストの濃度
   5.2.4 牧草・野菜中の濃度
   5.2.5 根菜中の濃度
   5.3.6 畜肉中の濃度
   5.2.7 乳製品中の濃度
   5.2.8 魚中の濃度
   5.2.9 飲料水中の濃度
 6.暴露媒体別摂取量の推定
  6.1 暴露媒体別摂取量推定モデル
  6.2 暴露媒体別摂取量の推定結果と検証
   6.2.1 モデルによる推定値
   6.2.2 実測値と推定値との比較
 7.経年的摂取量の推定
 8.低臭素化体の暴露解析
  8.1 暴露濃度の実測値を用いた低臭素化体の暴露経路と摂取量の推定
  8.2 暴露経路の推定
   8.2.1 環境排出量
   8.2.2 物性値
   8.2.3 結果と考察
  8.3 乳幼児を対象とした評価
  8.4 リスク評価に用いる摂取量
 9.環境中濃度の広域空間分布の解析
  9.1 大気濃度の広域的空間分布
   9.1.1 ADMERの入力パラメータ
   9.1.2 ADMERによる推定結果
  9.2 事業所周辺の大気中濃度分布と拡散幅
   9.2.1 METI-LISの入力パラメータ
   9.2.2 AMETI-LISによる推定結果と考察
  9.3 大気中濃度の空間分布を考慮した暴露量分布の推定
  9.4 水域に排出されたDecaBDEの挙動
   9.4.1 SHANEL解析に用いたデータ
   9.4.2 推定結果
 10.要約
第VII章 BDEsの有害性評価 
 1.はじめに
 2.キー文献に記載されたBDEsの有害性評価のための知見の整理
  2.1 DecaBDEに関する知見
   2.1.1 DecaBDEの吸収,分布,代謝と排泄
   2.1.2 DecaBDEの短期投与の毒性
   2.1.3 DecaBDEの長期投与の毒性(非発がん性)
   2.1.4 DecaBDEの生殖発生毒性
   2.1.5 DecaBDEの遺伝毒性
   2.1.6 DecaBDEの発がん性
  2.2 DecaBDEを含むBDEsの発達時期投与による影響
   2.2.1 発達中の脳と生殖器に対する影響
   2.2.2 甲状腺ホルモンと肝酵素活性に対する影響
  2.3 低臭素化ジフェニルエーテルの有害性データの整理
   2.3.1 NonaBDE
   2.3.2 OctaBDE
   2.3.3 HeptaBDE
   2.3.4.HexaBDE
   2.3.5 PentaBDE
   2.3.6 TetraBDE
   2.3.7 TriBDE
   2.3.8 DiBDE
   2.3.9 MonoBDE
 3.各機関におけるBDEsの有害性評価
  3.1 概要
  3.2 各機関によるDecaBDEの有害性評価
   3.2.1 US EPA
   3.2.2 NRC
   3.2.3 ECB
   3.2.4 SIDS
   3.2.5 ATSDR
   3.2.6 Health Canada
   3.2.7 Washington State
   3.2.8 Illinois State
  3.3 各機関による低臭素化物の有害性評価
   3.3.1 NonaBDE
   3.3.2 OctaBDE
   3.3.3 PentaBDE
   3.3.4 PBDEの甲状腺ホルモンレベルに対する影響
 4.本評価書で用いるエンドポイント,NOAELとUF
  4.1 有害影響の評価対象
  4.2 エンドポイントの決定手順
   4.2.1 標的器官の選択
   4.2.2 最小のNOAELを与えること
  4.3 物質ごとのエンドポイントとUFの決定
   4.3.1 DecaBDEのエンドポイントとUF
   4.3.2 OctaBDEのエンドポイントとUF
   4.3.3 PentaBDEのエンドポイントとUF
 5.BDEsの発達時期での投与による影響の評価
  5.1 DecaBDEの発達時期での投与による影響の評価
  5.2 OctaBDEの発達時期での投与による影響の評価
  5.3 PentaBDEの発達時期での投与による影響の評価
 6.要約
第VIII章 生態リスクに関する既存報告書のまとめ
 1.はじめに
 2.既往のリスク評価書における生態リスクについての言及内容
  2.1 ECBリスク評価書
   2.1.1 ECBリスク評価書:DecaBDE
   2.1.2 ECBリスク評価書:OctaBDE
   2.1.3 ECBリスク評価書:PentaBDE
  2.2 カナダ環境省
  2.3 米国ワシントン州健康局
  2.4 米国イリノイ州環境局
  2.5 (独)製品評価技術基盤機構
  2.6 環境省
  2.7 欧州の水枠組
 3.今後必要となる調査
 4.要約
第IX章 リスク判定
 1.はじめに
 2.リスク判定の方法
 3.DecaBDEのリスク評価
  3.1 肝臓への影響をエンドポイントとした評価
  3.2 参考値による試算
 4.低臭素化体物を含めたPBDEsとしてのリスク評価
  4.1 低臭素化物を含めたPBDEsの評価の手順
  4.2 評価結果
 5.乳幼児を対象とした評価
  5.1 基本的考え方
  5.2 暴露マージンの算出
 6.要約
第X章 代替臭素系難燃剤のリスク評価
 1.はじめに
 2.エチレンビス(ペンタブロモフェニル)の概要
  2.1 物質の概要
  2.2 法規制関連
  2.3 公表データに基づく有害性のまとめ
   2.3.1 ヒト健康に係るデータ
   2.3.2 生態
  2.4 環境パラメータについて
 3.発生源と排出量
  3.1 製造と輸入量
  3.2 排出移動量に関するデータ
  3.3 排出量の推定値
   3.3.1 製品からのEBPBPの放出速度の推定
   3.3.2 用途別使用割合
   3.3.3 ライフステージごとの排出係数
   3.3.4 最終製品使用量と廃棄量の推定結果
 4.環境中濃度の測定値
 5.評価環境における暴露解析
  5.1 解析手順
  5.2 経路別暴露量の推定結果
 6.広域的空間分布の解析
  6.1 関東平野を対象としたADMERによる空間分布の解析
   6.1.1 ADMERの入力パラメータ
   6.1.2 ADMERによる推定結果
  6.2 淀川水系を対象としたSHANELによる解析
   6.2.1 排出量
   6.2.2 入力パラメータ・物性値
   6.2.3 HANELのその他の設定条件
   6.2.4 排出量の推定結果
 7.リスクの判定
  7.1 EBPBPのリスク評価
  7.2 成人を対象としたDecaBDEとEBPBPのリスク評価
 8.要約
第XI章 リスク管理対策の評価
 1.はじめに
 2.主要な関係者による対策
  2.1 日本難燃剤工業会による自主的管理計画
  2.2 ユーザー企業による臭素系難燃剤への代替
  2.3 代替物質の導入
   2.3.1 費用
   2.3.2 効果
   2.3.3 費用対効果
 3.法律に基づく対策の展望
  3.1 PRTR制度のもとでのDecaBDE排出移動量の管理
  3.2 EBPBPへの対応の必要性
  3.3 その他の関連する事項(火災回避対策とのトレードオフ)
   3.3.1 リスクトレードオフの紹介
   3.3.2 リスク・便益に関する試算例の紹介
 4.家電リサイクルシステムの導入による効果
  4.1 家電リサイクル法の費用・便益
  4.2 リスクの分配の変化
   4.2.1 排出量の変化
   4.2.2 ADMERによる集団暴露の変化
 5.対策の評価と今後に向けて
  5.1 対策の相対評価
  5.2 感度解析に基づく調査課題のプライオリティづけ
 6.要約
第XII章 結論
 1.暴露解析
 2.有害性評価
 3.リスク判定
 4.リスク管理対策の評価
 5.今後の課題と展望
第XIII章 外部レビュアーからのコメントと筆者らの対応
 上林山博文レビュアーからのコメントと筆者らの対応
 三森国敏レビュアーからのコメントと筆者らの対応
 酒井伸一レビュアーからのコメントと筆者らの対応
 白石寛明レビュアーからのコメントと筆者らの対応
 徳勢正樹レビュアーからのコメントと筆者らの対応

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