トリクロロエチレン

トリクロロエチレン

著者名 NEDO技術開発機構
産総研化学物質リスク管理研究センター
中西 準子
梶原 秀夫
発行元 丸善出版
発行年月日 2008年06月
判型 B5 257×182
ページ数 292ページ
ISBN 978-4-621-07999-7
Cコード 3343
NDCコード 574
ジャンル 化学・化学工学 >  シリーズ化学・化学工学 >  詳細リスク評価書シリーズ

内容紹介

化学物質のリスク評価結果をまとめたシリーズ。化学物質管理の方策を考える際に必要な科学的な基礎情報を豊富に呈示。

目次

要約
1.はじめに
2.媒体別濃度と摂取経路
3.発生源と排出量
4.大気濃度分布の推定
5.ヒト健康に対する有害性評価
6.ヒト健康リスク評価
7.生態リスク評価
8.排出量削減の経済性評価
第I章 序論
 1.はじめに
 2.トリクロロエチレンの基本的情報
  2.1 トリクロロエチレンの物性等
  2.2 環境中運命
  2.3 生産量・用途等
  2.4 日本における法規制の現状
 3.既存のリスク評価結果の概要
  3.1 ヒト健康影響に対するリスク評価結果
  3.2 生態に対するリスク評価結果
 4.本評価書の対象範囲と目的
  4.1 対象範囲
  4.2 目的
 5.本評価書の構成
 6.本章のまとめ
第II章 媒体別濃度と摂取経路
 1.はじめに
 2.媒体別実測濃度
  2.1 空気中濃度
  2.2 水中濃度
  2.3 土壌
  2.4 底質
  2.5 食品
 3.日本人の主要摂取経路の特定
  3.1 摂取量推計に用いる各媒体中濃度の決定
  3.2 日本人の媒体別摂取量の推計
  3.3 地下水からの暴露
 4.本章のまとめ
第III章 発生源と排出量
 1.はじめに
 2.トリクロロエチレンの製造工程と使用工程
  2.1 トリクロロエチレンの代表的な製造工程と排出形態
  2.2 トリクロロエチレンの代表的な使用工程と排出形態
 3.PRTRデータを用いた排出量推計
  3.1 本評価書における発生源分類
  3.2 PRTRデータに記載された排出量・移動量
  3.3 届出事業所からの排出
  3.4 すそ切り以下事業所からの排出
 4.PRTRすそ切り以下排出量データの検証
  4.1 「業種別推計」と「排出源別推計」の比較
  4.2 全国使用量データについて
  4.3 平均排出係数について
  4.4 すそ切り以下の排出量割合(p 値,q 値)について
 5.本評価書における排出量推計
  5.1 届出排出量
  5.2 すそ切り以下排出量
  5.3 排出量推計のまとめと考察
 6.PRTR対象業種以外からの排出
  6.1 廃棄物となった後の排出
  6.2 焼却等の2次生成による排出
  6.3 自然界での発生
  6.4 室内発生源について
 7.排出量分布の推定
  7.1 排出量のメッシュへの割り振り指標
  7.2 排出量分布の推定結果
 8.本章のまとめ
第IV章 大気濃度分布の推定
 1.はじめに
 2.AIST-ADMERによる大気中濃度計算
  2.1 AIST-ADMERの概要と計算条件
  2.2 実測値と推定値の比較
  2.3 全国の推定濃度分布
 3.高リスク懸念地域の解析
  3.1 高リスク懸念地域の選定
  3.2 METI-LIS モデルの計算条件と人口の仮定
  3.3 燕(新潟県)
  3.4 諫早(長崎県)
  3.5 岡谷(長野県)
  3.6 葛飾(東京都)
  3.7 周南(山口県)
  3.8 邑楽(群馬県)
  3.9 高リスク懸念地域のまとめ
 4.本章のまとめ
第V章 ヒト健康に対する有害性評価
 1.はじめに
 2.非発がん影響の概要
  2.1 ヒト
  2.2 実験動物
 3.発がん影響
  3.1 ヒト
  3.2 実験動物
  3.3 変異原性
 4.体内動態および代謝
  4.1 吸収・排泄
  4.2 分布
  4.3 代謝
  4.4 ヒトにおける代謝
  4.5 PBPKモデル
 5.毒性メカニズムに関する研究の状況
  5.1 中枢神経系への影響に関わるメカニズム
  5.2 マウスにおける肺毒性および肺腫瘍誘発メカニズム
  5.3 実験動物における肝毒性および肝腫瘍誘発メカニズム
  5.4 ラットにおける腎腫瘍誘発メカニズム
  5.5 ラットにおける精巣腫瘍誘発メカニズム
 6.既往の有害性およびリスク評価の状況
  6.1 環境庁中央環境審議会大気部会環境基準専門委員会
  6.2 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)/財団法人化学物質評価研究機構(CERI)
  6.3 欧州
  6.4 米国
  6.5 オーストラリア
  6.6 カナダ
  6.7 ドイツ
  6.8 その他の機関による発がん性評価
  6.9 既往有害性およびリスク評価のまとめ
 7.本評価書の見解
  7.1 非発がん影響
  7.2 発がん影響
 8.本章のまとめ
第VI章 ヒト健康リスク評価
 1.はじめに
 2.空気経由によるリスク
  2.1 発がんリスク評価
  2.2 非発がん影響についてのリスク評価
 3.地下水を飲用する場合のリスク
 4.空気経由と地下水経由の比較
 5.本章のまとめ
第VII章 生態リスク評価
 1.問題設定
  1.1 評価エンドポイント
  1.2 影響指標と暴露指標
 2.影響評価
  2.1 はじめに
  2.2 藻類に対する毒性
  2.3 甲殻類(動物プランクトン)に対する毒性
  2.4 魚類に対する毒性
  2.5 水生大型無脊椎動物に対する毒性
 3.暴露評価
  3.1 情報源
  3.2 全体の概況
  3.3 汚染地域における実測水中濃度の平均値と最大値
 4.リスクの推算と説明
  4.1 評価方法
  4.2 解析結果
 5.本章のまとめ
第VIII章 排出量削減の経済性評価
 1.はじめに
 2.自主管理計画について
 3.自主管理計画における排出量削減費用の分析
  3.1 化学工業関連団体における「1トン削減費用」
  3.2 他団体における「1トン削減費用」
  3.3 全団体における「1トン削減費用」
 4.排出量削減の費用効果分析
  4.1 発がんリスクについての費用効果分析
 5.本章のまとめ
第IX章 結論
 1.はじめに
 2.日本人に対する暴露評価のまとめ
  2.1 暴露経路
  2.2 発生源と排出量
  2.3 大気中濃度
 3.ヒトに対する有害性評価のまとめ
 4.日本人の健康リスクについてのまとめ
 5.生態リスク評価のまとめ
  5.1 問題設定
  5.2 影響評価
  5.3 暴露評価
  5.4 リスクの推算と説明
 6.事業所における排出量削減の費用対効果のまとめ
 7.今後の課題
第X章 レビュアーの意見と筆者らの対応
 今井田克己レビュアーからのコメントと筆者らの対応
 片谷教孝レビュアーからのコメントと筆者らの対応
 小林剛レビュアーからのコメントと筆者らの対応
 平尾雅彦レビュアーからのコメントと筆者らの対応
 三森国敏レビュアーからのコメントと筆者らの対応
 山下俊一レビュアーからのコメントと筆者らの対応

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