ベンゼン
著者名 NEDO技術開発機構
産総研化学物質リスク管理研究センター
中西 準子
吉門 洋
発行元 丸善出版
発行年月日 2008年04月
判型 B5 257×182
ページ数 248ページ
ISBN 978-4-621-07981-2
Cコード 3343
NDCコード 574
ジャンル 化学・化学工学 >  シリーズ化学・化学工学 >  詳細リスク評価書シリーズ

内容紹介

化学物質のリスク評価結果をまとめたシリーズ。化学物質管理の方策を考える際に必要な科学的な基礎情報を豊富に呈示。

目次

要約
 1.序論
 2.有害性評価
 3.発生源と排出量
 4.排出量とモニタリング濃度の推移
 5.広域暴露濃度分布の推定
 6.事業所周辺濃度解析
 7.沿道暴露解析
 8.リスク評価
 9.リスク削減対策とその効果
 10.結論
第I章 序論
 1.本評価書の目的と範囲
 2.ベンゼンの特性と用途等
  2.1 基本特性
  2.2 環境中挙動
  2.3 用途と使用状況
 3.化学物質としての規制等
第II章 有害性評価
 1.非発がん影響
 2.発がん影響
 3.吸収,分布,代謝および排泄
 4.毒性発現メカニズム
  4.1 血液毒性
  4.2 遺伝毒性
  4.3 付加体形成
  4.4 酸化ストレス
  4.5 神経毒性
 5.既存のリスク評価
  5.1 非発がん影響
  5.2 発がん影響
   5.2.1 用量―反応解析研究
   5.2.2 各国および国際機関による評価
 6.有害性に関する本評価書の見解
第III章 ベンゼンの発生源と排出量
 1.はじめに
 2.排出量に関する全体的考察
 3.届出対象事業所からの排出量
  3.1 排出実態
  3.2 排出量分布推計手法
 4.対象業種を営む事業者からのすそ切り以下の排出量
  4.1 排出実態
  4.2 排出量分布推計手法
 5.非対象業種からの排出量
  5.1 排出実態
  5.2 排出量分布推計手法
 6.家庭その他からの排出
 7.移動体からの排出
  7.1 排出実態
  7.2 排出量分布推計手法
 8.地域別排出量および排出量分布
第IV章 排出量とモニタリング濃度の推移
 1.はじめに
 2.ベンゼン排出量低減の経過
  2.1 事業所における排出量低減
  2.2 燃料中のベンゼンの低減
 3.PRTR排出量推算値の変動
  3.1 届出排出量の変化
  3.2 届出外排出量の変化
   3.2.1 対象業種すそ切り以下
   3.2.2 非対象業種
   3.2.3 家庭からの排出   
   3.2.4 移動体からの排出
 4.大気モニタリング結果の推移
 5.まとめ
第V章 広域暴露濃度分布の推定
 1.はじめに
 2.シミュレーションに用いたデータおよび計算条件
 3.濃度分布推定結果
 4.現況再現性
 5.環境基準値超過地点における発生源寄与率
 6.まとめ
第VI章 事業所周辺濃度解析
 1.はじめに
 2.解析対象区域の選定
 3.事業所周辺モデルの計算条件
 4.事業所周辺地区の濃度計算結果
  4.1 市原地区
  4.2 水島地区
  4.3 大牟田地区
  4.4 川崎地区
  4.5 堺地区
  4.6 市川地区
 5.モデル計算結果の検討
  5.1 モデル計算濃度と実測濃度の比較
  5.2.ベンゼン排出量の検討
  5.3 実測濃度の検討
  5.4 モデル計算結果の再評価
 6.事業所周辺における高濃度暴露の評価
  6.1 高濃度暴露の算定方法
  6.2 高濃度暴露の推計結果
 7.まとめ
第VII章 沿道暴露解析
 1.はじめに
 2.沿道暴露の評価方法
  2.1 沿道暴露評価のためのモデル構成
  2.2 線源拡散モデル
  2.3 沿道距離帯別人口分布モデル
  2.4 ベンゼン排出量,その他の計算条件
 3.自動車ベンゼン排出量の推計
  3.1 推計の概要
  3.2 道路区間別・グリッド別排出量配分方法
  3.3 THCおよびベンゼンの排出量比較
  3.4 自動車ベンゼン排出特性
 4.沿道モデルの検証
  4.1 濃度計算の設定と結果の表示例
  4.2 計算濃度の再現性検証
 5.全国沿道濃度および暴露評価
  5.1 全国評価の対象
  5.2 濃度および暴露の現状の推算結果
 6.まとめ
第VIII章 リスク評価
 1.はじめに
 2.固定発生源近傍の高暴露人口
  2.1 主要12工業地区
   2.2 中規模事業所
   2.3 小規模排出源
   2.4 固定発生源近傍の高濃度暴露評価のまとめ
 3.沿道の高暴露人口
 4.人口積算リスク
  4.1 固定発生源によるリスク
  4.2 沿道および後背地のリスク
   4.3 全国のトータルリスク
 5.室内暴露
  5.1 喫煙の影響
  5.2 室内発生源
  5.3 室内濃度
 6.リスク評価のまとめ
第IX章 リスク削減対策とその効果
 1.ベンゼン排出対策の概略経過
 2.固定発生源の排出対策と将来見通し
 3.自動車からの排出対策の今後
  3.1 排出規制の強化
  3.2 排出抑制技術
 4.自動車排出低減時の効果予測
 5.ベース濃度の今後の見通し
 6.今後のベンゼンのリスク削減に関するまとめ
第X章 結論
 1.暴露評価のまとめ
 2.日本人の健康リスクに関するまとめ
 3.残された課題
第XI章 外部レビュアーからのコメントと著者らの対応
 石井康一郎レビュアーからのコメントと著者らの対応
 今井田克己レビュアーからのコメントと著者らの対応
 阪本高志レビュアーからのコメントと著者らの対応
 内藤季和レビュアーからのコメントと著者らの対応
 三森国敏レビュアーからのコメントと著者らの対応
 村山武彦レビュアーからのコメントと著者らの対応
 山口広美レビュアーからのコメントと著者らの対応

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