民家再生の技術

民家再生の技術

著者名 日本民家再生協会
発行元 丸善出版
発行年月日 2007年12月
判型 A4 297×210
ページ数 208ページ
ISBN 978-4-621-08453-3
Cコード 3052
ジャンル 土木・建築 >  建築 >  構造力学
土木・建築 >  建築 >  意匠・インテリア

内容紹介

日本の民家は、地方経済の衰退、核家族化、現代生活に対する機能的不適応、耐震・防火・法律に対する不適応、伝統工法の衰退、維持コスト等々の理由によりその多くが取り壊されたり廃屋になっている。一方、こうした大きな流れの中で、地域に根ざした民家を、住まい手の記憶の伝承や地域景観の保存といった観点から再生し住み続けようする動きも全国各地で試みられている。本書は、現代の法律に則り民家を再生し使い続けるための手続きや建築技術をまとめた初めての書であり、再生の動きが広がる様相を見せている今日、コンスタントな需要が見込まれる。

目次

第1章 再生のプロセス
 1 再生の多様なかたち
 2 再生のプロセス
 3 スケジュール
 4 契約・保険
第2章 調査
 1 調査とは
 2 調査項目
 3 詳細調査の手順
 COLUMN 移築民家を探す
第3章 基本設計
 1 民家再生における基本設計
 2 各ポイントの解説
 3 基本設計の留意点
第4章 実施設計
 1 実施設計で考えること
 2 民家再生の課題
 3 実施設計の実例
 4 現地再生の事例(小木人の舎)
 5 移築再生の事例(ハルダム邸)
 6 再生民家の設備計画
 COLUMN 室内の温熱環境面から民家を考える
 7 参考図面
 8 CG・模型による検討
 9 法規・確認申請
 COLUMN 寒冷地に建つ民家の室内および床下環境
第5章 素材・材料・仕上げ
 1 民家と材料
 2 素材の特徴と役割
 3 伝統的仕上げと現代の仕上げ
 COLUMN 茅葺き①② 
第6章 耐震設計
 1 耐震を考える時代
 2 伝統構法とはなにか
 3 伝統工法を科学する
 4 民家の耐震設計
 5 民家と地震
 6 地震に強い民家再生のポイント
 COLUMN 地震被害への対応
 COLUMN 能登半島地震での被害状況とその原因の考察
 7 民家をとりまく今後の課題
第7章 コスト
 1 設計の概算見積もり
 2 民家再生のコスト
 3 適正なコスト
第8章 解体
 1 解体とは
 2 解体の方法
 3 解体場の留意点
 COLUMN 資源循環性の面から民家を考える①②
第9章 施工
 1 施工とは
 2 施工の手順
 3 施工管理
 4 原価管理
 5 トラブル防止
 6 参考工程表
 COLUMN 曳家工法 揚家工法
第10章 部材修理
 1 民家特有の部材修理
 2 部材修理上の留意点
 3 古建具の修理
第11章 工事監理
 1 建築主・施工者と監理
 2 工事監理とは
 3 工事監理の方法
 4 工事監理の留意点
事例集 現地再生 小木人の舎
         松前邸
    移築再生 ハルダム邸
         伊豆高原の家
         奥村邸
         高野邸

定価:4,620円
(本体4,200円+税10%)
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