不確実性をどう扱うか

不確実性をどう扱うか

データの外挿と分布
著者名 新エネルギー・産業技術総合開発機構
産業技術総合研究所 化学物質リスク管理研究センター
中西 準子
花井 荘輔
蒲生 昌志
発行元 丸善出版
発行年月日 2007年10月
判型 B5 257×182
ページ数 276ページ
ISBN 978-4-621-07905-8
Cコード 3343
NDCコード 519
ジャンル 化学・化学工学

内容紹介

個々の物質のリスク評価で使われた方法論やツールを抜き出し、まとめ、その原理を説明する新シリーズ。1冊目は、暴露評価の方法、特に最も広く使われているADMER(曝露・リスク評価大気拡散モデル)やMETI-LIS(低煙源工場拡散モデル)の大気拡散を中心にしつつ、媒体間移動の予測のためのRisk Learningなどのツールについて説明し、最終的に暴露評価につなげる方法を説明。

目次

要約
第1章 外挿とは:問題の全体像
 1.1 外挿の問題
 1.2 外挿に伴い検討すべき事項
  1.2.1 実験動物に関する事項
  1.2.2 動物データからヒトへの外挿
 1.3 不確実性に関する問題
  1.3.1 一般的な不確実性係数
  1.3.2 おもな不確実性係数:種間差,種内差,LOAELからNOAELへ
第2章 現状のまとめ
 2.1 資料について
 2.2 概況:国内における議論
 2.3 概況:海外における議論
 2.4 外挿手法の変遷
  2.4.1 全般
  2.4.2 種間差外挿
  2.4.3 種内差外挿
  2.4.4 LOAELからNOAELへの外挿
  2.4.5 期間差の外挿:短期から長期・慢性へ
  2.4.6 経路差の外挿
  2.4.7 データベースの充実度
  2.4.8 CSAFsの考え方
  2.4.9 確率分布によるアプローチ
  2.4.10 デフォールトUFによる1点評価からの脱却の方向
 2.5 各評価機関の考え方
  2.5.1 行政機関
  2.5.2 民間組織など
 2.6 CRM詳細リスク評価書での考え方
第3章 関連問題の補足説明
 3.1 NOAELのlowest/highestの問題
 3.2 BMR(benchmark response)のレベル
 3.3 体重によるスケーリング:BW3/4へ
 3.4 RfD値とリスク表現
 3.5 adversity,critical effect の定義
 3.6 8つのモデルの比較検討
 3.7 発がんと非発がんの評価の調和
 3.8 代表的研究者の検討結果
第4章 まとめと今後のあり方
 4.1 まとめ
 4.2 今後のあり方
添付資料
 S.1 NOAELに関するhighestあるいはlowestの問題
  S.1.1 NOAELの説明にhighestという説明がついたもの
  S.1.2 critical effect としてはlowest NOAELを選ぶという表現に近いもの
  S.1.3 S.1.3 Renwickの別の表現
  S.1.4 まとめ
 S.2 BMD法におけるBMRのレベル:10%か,5%か,1%か
 S.3 動物からヒトへの外挿における体重補正
 S.4 8モデルの比較
 S.5 不確実性係数UFsの一覧表1
 S.6 不確実性係数検討の事例集
  S.6.1 古典的なUFの設定:DEHP のRfDの導出
  S.6.2 物質固有データの利用:WHO(2001) の例
  S.6.3 不確実性係数の分布データの利用

関連商品

定価:3,080円
(本体2,800円+税10%)
在庫:お問い合わせください