光る原子、波うつ電子

光る原子、波うつ電子

著者名 伏見 康治
小沼 通二 編集協力
発行元 丸善出版
発行年月日 2008年01月
判型 四六 188×128
ページ数 254ページ
ISBN 978-4-621-07943-0
Cコード 1042
NDCコード 429
ジャンル 科学一般 >  科学読み物
物理学 >  物理学一般 >  物理読み物
物理学 >  素粒子・原子核物理

内容紹介

1941年〜44年に雑誌「図解科学」(中央公論社刊)に連載され好評を博した連載の単行本化。基礎科学に重点を置き、当時としては画期的な図と写真を多用して、啓蒙的な記事を掲載した同誌の創刊号から連載された10回の記事をまとめるもの。専門的な知識のない読者に向けて平易な文章で、日常的な題材を用いながら、現代物理(一部化学)のエッセンスを独自の視点でまとめて解説しており、いま読んでも新鮮で、改めて得心のいく内容。

目次

1 飛び交う分子
 物は分子からできている◇分子を見ること◇空気はなぜ透明か◇光の波の回折◇分子の衝突◇平均についての法則◇野球の球はなぜ止まる◇圧力◇空気はなぜ落ちないか◇流体としての空気◇真空◇空気ポンプ
2 燃える分子
 火◇ロウソクの炎・ガスの炎◇数量的法則◇原理論による説明◇一酸化炭素とメタン◇第二の測定◇反応の機構◇火をつける◇触媒
3 原子建築
 物質の三態◇アルゴンの固体◇球を詰めこむ◇結晶◇結晶の対称性◇金属の結晶◇イオン結晶◇化合結晶◇氷◇総括
4 震えるエーテル
 針孔(ピンホール)写真◇光は波である◇波としての利害得失◇反射しないガラス◇ヤングの干渉実験から始めて◇干渉縞の間隔について◇孔の大きさの影響について◇平面格子◇立体格子=結晶格子◇結晶構造を探る◇エーテルについて◇用語の解説
5 流れる電子
 電気の流れと水の流れ◇漏れ出る電子◇飛ぶ電子◇電流は電子にばかりよるものではない◇気体を通る電流◇陰極線と陽極線◇電子の質量と電荷を測る◇放物線の方法◇電子は速さとともに重くなる◇電子の電荷を測る 
6 波うつ電子
 人類の婢(はしため)・電子◇電子の波の干渉実験◇波の塊◇電子の波は分散する◇電子波の振動数◇波の説の失敗◇電子の波の振幅は確率を与える
7 光のつぶて
 星問答◇爆風と機関銃◇光電効果◇熱輻射◇コンプトン散乱
8 光る原子
 光の謎の言葉◇水素のスペクトル線
9 原子模型
 電子力学の変更◇原子の言葉◇二つの言葉◇電子定常波の形
10 原子アンテナ
 振子の自由振動◇振動を起こさせるには◇自動振子◇連成振子◇電子波の振動

定価:1,980円
(本体1,800円+税10%)
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▼ 補足資料