情報検索の認知的転回

情報検索の認知的転回

情報捜索と情報検索の統合
原書名 The Turn Intergration of Information Seeking and Retrieval in Context
著者名 細野 公男
緑川 信之
岸田 和明
発行元 丸善出版
発行年月日 2008年01月
判型 A5 210×148
ページ数 330ページ
ISBN 978-4-621-07945-4
Cコード 3000
ジャンル 電気・電子・情報工学 >  情報・コンピュータ >  アルゴリズム/データ構造
社会科学
図書館学

内容紹介

情報を探すときの状況は人によって異なり、同じ人であっても環境によって異なるので、遂行される文脈に依存するといえる。Web上での情報検索に代表されるように、情報技術に依存したシステム志向のアプローチが重視されているが、本書は文脈依存の認知的アプローチに力点をおいて、情報の捜索と検察をいかに全体論的に統合するかを考察。

目次

第1章 はじめに
 1.1 動機と意図
 1.2 情報検索における実験室的評価
 1.3 情報検索における実験室的評価の問題点
 1.4 情報検索における実験室的評価の拡張
 1.5 情報捜索・検索の領域における各種のモデル
 1.6 本書の構造
第2章 情報の認知的枠組み
 2.1 認知的見方
 2.2 情報捜索・検索における認知的情報概念
第3章 情報創作研究の発展
 3.1 主要な情報捜索モデル
 3.2 概念的進化
 3.3 実証的研究の成果
 3.4 限界と未解決の問題
第4章 システム志向情報検索
 4.1 システム志向の情報検索研究におけるモデル
 4.2 システム志向の情報検索研究におけるおもな発展
 4.3 文書・検索質問・適合性:課題と成果
 4.4 索引作業,分類,クラスタリング:課題と成果
 4.5 インタフェースと可視化:課題と成果
 4.6 相互作用と検索式修正:課題と成果
 4.7 自然言語処理:課題と成果
 4.8 エキスパートシステムとインタフェース:課題と成果 
 4.9 限界と未解決の問題
第5章 認知的および利用者志向の情報検索
 5.1 認知的情報検索研究のためのモデル
 5.2 認知的な情報検索・検索理論の構築:ASKと多重表現についての研究課題と成果
 5.3 探索者の行動,認知モデル,様式:課題と成果
 5.4 標準的なオンライン情報検索での相互作用:課題と成果
 5.5 ウェブ情報検索での相互作用
 5.6 探索者が関与する最良照合での情報検索相互作用
 5.7 適合性:課題と成果
 5.8 おもな成果,限界,残された課題
第6章 統合された情報創作・検索研究の枠組み
 6.1 概念的な枠組みの構築
 6.2 情報検索・検索の複雑さへのアプローチ
 6.3 情報捜索・検索モデルの特徴:まとめ
第7章 情報捜索・検索のための認知的枠組みが意味するもの
 7.1 情報捜索・検索のための設計と評価の枠組み
 7.2 組織的タスクの次元
 7.3 行為者と知覚されたタスクの次元
 7.4 文書と情報源のタイプ:変数の範囲 
 7.5 アルゴリズムとシステム構成要素:変数の次元
 7.6 アクセスのタイプ:相互作用の変数
 7.7 多次元の研究計画空間
第8章 新たな研究プログラムへ向けて
 8.1 情報物,IT,自然なタスクの文脈
 8.2 情報物,IT,行為者
 8.3 情報物,インタフェース,行為者
 8.4 インタフェース,行為者,社会組織的文脈
 8.5 方法論的警告と要約

定価:5,280円
(本体4,800円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定