地球環境の今を考える

地球環境の今を考える

著者名 河合 聡
名越 智恵子
発行元 丸善出版
発行年月日 2007年12月
判型 四六 188×128
ページ数 176ページ
ISBN 978-4-621-07941-6
Cコード 0040
ジャンル 科学一般

内容紹介

環境問題の原点から立ち返り、なぜ環境が悪化してきたのか、そこにはどんな被害が生まれており、どんな対策をとっていくべきなのか、環境先進国といわれているスウェーデンやドイツといったヨーロッパの海外事例を交えながら、得てして重くなりがちなテーマを平易に解説。環境問題とはなんなのか、一人ひとりが向いあっていくきっかけになる一冊。

目次

1章 循環型社会持続可能な社会とは何か
 環境問題はいつからどうして起きたのか
 自然界における循環と調和
  水の循環と調和
  二酸化炭素の循環と調和
  生物の循環と調和
  生物体内の循環と調和:食と住まいの安全、生活のリズム
  「循環型社会」「持続可能な社会」とはなにか 
   循環型社会の矮小化
   地球全体の調和をいかに守るか
   「持続可能な社会」と「持続可能な経済成長」は同意語ではない
   「成長信仰」からの脱却
   平和・環境問題、貧困は深くつながっている
第2章 私たちを取り巻く地球環境の深刻な実態
  加速する地球温暖化現象
   地球温暖化とは何でしょうか
   地球温暖化で発生する困った現象
    海面水位上昇による被害/異状気象の増加:暴風雨、洪水、干ばつ、砂漠化/健康被害:熱中症、
    感染症の蔓延/食料生産の被害)
  地球温暖化の原因は何か
  現在進行している地球温暖化の特徴
   急速な温度上昇/気温の上昇は地域によって一様ではない
 すさまじい速さで失われつつある多様性
  生物種の多様性の喪失
  生態系における多様性の喪失
   河川の生態系/帯雨林の生態系/シベリアの森林危機/森林の機能
  多様性は生物生存の条件
   生態系における相互作用は複雑です/性の誕生/ウシもウマも微生物のおかげで生きている/土のは
   たらき、多様性の意味
第3章 急がれる「持続可能な社会」の形成
 人類が滅亡すればすべて終わり
  命の大切さ
  人間は生物の一種である
 深刻さを増す多くの現象
  地球環境の崩壊
  資源の枯渇
   循環しない資源/化石燃料の重要性/循環する資源
  貧困
  人口爆発
  急がれる対応
第4章 「持続可能な社会」の形成に向けて
 基本的な視点
  環境問題解決の基本は経済成長の適正化である
  「経済と環境は一体」の時代を迎えた
  北欧の取り組みに学びたい
   二酸化炭素税の導入/電磁波対策
  「予防の原則」の重要性
  自然との共生を求めて
 「持続可能な社会形成」への具体的な取り組み 
  技術的対応
   エネルギー問題/省エネ・省資源の徹底/廃棄物問題
  規制的対応
   法的規制/拡大生産者責任/経済的手法/リサイクル費用の負担/ドイツの例(DSDシステム)に
   学ぶ
  倫理的対応
   市民意識の成熟は「持続可能な社会」形成の基本/環境教育/ドイツと北欧における幼児環境教育/
   学ぶことの大切さ
おわりに

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