内容紹介
環境問題の原点から立ち返り、なぜ環境が悪化してきたのか、そこにはどんな被害が生まれており、どんな対策をとっていくべきなのか、環境先進国といわれているスウェーデンやドイツといったヨーロッパの海外事例を交えながら、得てして重くなりがちなテーマを平易に解説。環境問題とはなんなのか、一人ひとりが向いあっていくきっかけになる一冊。
目次
1章 循環型社会持続可能な社会とは何か
環境問題はいつからどうして起きたのか
自然界における循環と調和
水の循環と調和
二酸化炭素の循環と調和
生物の循環と調和
生物体内の循環と調和:食と住まいの安全、生活のリズム
「循環型社会」「持続可能な社会」とはなにか
循環型社会の矮小化
地球全体の調和をいかに守るか
「持続可能な社会」と「持続可能な経済成長」は同意語ではない
「成長信仰」からの脱却
平和・環境問題、貧困は深くつながっている
第2章 私たちを取り巻く地球環境の深刻な実態
加速する地球温暖化現象
地球温暖化とは何でしょうか
地球温暖化で発生する困った現象
海面水位上昇による被害/異状気象の増加:暴風雨、洪水、干ばつ、砂漠化/健康被害:熱中症、
感染症の蔓延/食料生産の被害)
地球温暖化の原因は何か
現在進行している地球温暖化の特徴
急速な温度上昇/気温の上昇は地域によって一様ではない
すさまじい速さで失われつつある多様性
生物種の多様性の喪失
生態系における多様性の喪失
河川の生態系/帯雨林の生態系/シベリアの森林危機/森林の機能
多様性は生物生存の条件
生態系における相互作用は複雑です/性の誕生/ウシもウマも微生物のおかげで生きている/土のは
たらき、多様性の意味
第3章 急がれる「持続可能な社会」の形成
人類が滅亡すればすべて終わり
命の大切さ
人間は生物の一種である
深刻さを増す多くの現象
地球環境の崩壊
資源の枯渇
循環しない資源/化石燃料の重要性/循環する資源
貧困
人口爆発
急がれる対応
第4章 「持続可能な社会」の形成に向けて
基本的な視点
環境問題解決の基本は経済成長の適正化である
「経済と環境は一体」の時代を迎えた
北欧の取り組みに学びたい
二酸化炭素税の導入/電磁波対策
「予防の原則」の重要性
自然との共生を求めて
「持続可能な社会形成」への具体的な取り組み
技術的対応
エネルギー問題/省エネ・省資源の徹底/廃棄物問題
規制的対応
法的規制/拡大生産者責任/経済的手法/リサイクル費用の負担/ドイツの例(DSDシステム)に
学ぶ
倫理的対応
市民意識の成熟は「持続可能な社会」形成の基本/環境教育/ドイツと北欧における幼児環境教育/
学ぶことの大切さ
おわりに