内容紹介
大学機械工学系学部生向けの教科書。 種々の材料をさまざまな用途に応じた形状に加工するために必要な、基本および応用理論と解析技術、具体的加工技術について、解説。 塑性ポテンシャル、構成方程式、変分原理、停留原理などの基本原理から、それらを活用した変形解析技術、実際の加工技術を被加工材それぞれについて、詳しく解説。スラブ法、剛塑性FEM、上界法、UBETなどの枠組、特質を示し、また、圧延、押し出し、引き抜き、鍛造について述べる。
目次
1 塑性加工理論の変遷と数値解析技術の進歩
1.1 はじめに
1.2 塑性理論の基盤の構築
1.3 塑性理論の応用への動き
1.4 実験的検討と理論の検証
1.5 実加工解析への展開
1.6 エネルギ法の応用―塑性加工解析の実現―
1.7 上界法の応用―塑性加工解析の拡張―
1.8 剛塑性FEMの応用―塑性加工解析の高度化―
1.9 圧延加工の3次元変形解析
1.10 押し出し・引き抜き加工の3次元変形解析
1.11 鍛造加工の3次元変形解析
1.12 結言
2 板材(鋼板)の圧延製造法
2.1 厚鋼板(厚板)の製造
2.2 熱間圧延薄鋼板の製造
2.3 冷間圧延薄鋼板の製造
2.4 結言
3 棒材・線材・形材の圧延製造法
3.1 棒材・線材・形材の種類
3.2 鋼系棒材・線材・形材の製造
3.3 丸棒鋼の圧延法
3.4 鋼線材の圧延法
3.5 鋼形材の圧延法
4 形材・異形材の押出し製造法
4.1 はじめに
4.2 実生産技術の現状
4.3 アルミ押出し品の種類と用途
4.4 押出し加工の技術動向
4.5 異形材の押出し加工の解析
4.6 まとめ
5 管材の製造法
5.1 鋼管の種類と用途
5.2 継目無し鋼管の製造法
5.3 電縫管の製造法
5.4 アーク溶接管の製造法
5.5 鍛接管の製造法
5.6 鋼管の冷間仕上加工法
5.7 むすび
6 板金加工(板材の成形)
6.1 せん断加工
6.2 型形成
6.3 張出し成形
6.4 伸びフランジ成形
6.5 液圧バルジ成形
6.6 ゴムパッド成形
6.7 曲げ成形
6.8 金型成形用プレス機械
7 鍛造加工
7.1 鍛造方式と被加工材の変形
7.2 鍛造加工の特徴
7.3 鍛造品の生産状況
7.4 熱間鍛造の問題点と注意事項
7.5 冷間鍛造の問題点と注意事項
7.6 冷間鍛造が対応すべき課題
7.7 工程設計・形設計の問題点
7.8 鍛造工具と潤滑
7.9 新鍛造技術
7.10 鍛造用素材の機能向上
7.11 素材の変形予測・変形制御
7.12 素材の生産性向上
7.13 冷間鍛造の戦略目標
8 棒・線材の矯正加工
8.1 はじめに
8.2 基本的問題点
8.3 矯正加工法とひずみ量
8.4 ひずみ経路の解析手法
8.5 回転繰り返し曲げ矯正の問題点
8.6 ロール設計の考え方
8.7 新しい矯正加工機のあり方
8.8 結言
9 板・棒・管材の残留応力
9.1 はじめに
9.2 板材の単純な曲げ・曲げ戻しにより発生する残留応力
9.3 残留応力算出の法則
9.4 板材の残留応力測定法(1)―スリット法の原理と応用
9.5 板材の残留応力測定法(2)―表層除去法の原理と応用
9.6 管材の残留応力測定法
9.7 棒材の残留応力測定法