内容紹介
高齢者の介護や病気・けがに苦しむ人をはじめ、心のバランスを崩してしまった人、悩みをかかえた子どもたちなどに直面したとき、言葉ひとつで介護をする側と介護される側の人間関係がギクシャクしてしまう要因になりかねない。 本書は介護・看護の実際の現場で、効果的な言葉やコミュニケーション、言ってはいけない言葉や行動をさまざまな事例を状況別に応じてまとめ、人と人との関係を円滑にするための「ケア言葉」を集めた。高齢者・要介護人・病人を抱える家族はもちろん、看護師・介護師・ケースワーカーおよび志望する人などにいますぐ役立つ実践書。 あなたの気持ちや状況を変えるヒントがみつかる一冊。
目次
第1章 疲れない、疲れさせない老人介護のための「ケア言葉」
◎心の余裕が生むポジティブな言葉かけ
●事例:「忘れても大丈夫よ。私が覚えているから」〜物忘れがひどくなってきた母親に、ほか
◎疲れない、疲れさせない介護のコツ
第2章 病気、ケガ、死。焦りや不安、悲しみを緩和する「ケア言葉」
◎さまざまな角度からのサポートが回復への近道
●事例:「今日は体調が悪いのかな。私がお手伝いしてもいい?」〜昨日までできたことができなくなった親へ、ほか
◎不安や焦りを取り除くサポートのしかた
第3章 お見舞いで言いたい、ちょっと気の利いた「ケア言葉」
◎「いつも一緒に」という温かいメッセージ
●事例:「お見舞いにくるきっかけになるから、何でも頼んでね」〜骨折で入院中の友人へ、ほか
◎笑顔のあるお見舞いのしかた
第4章 プチうつ、ストレス、不安を訴える身近な人への「ケア言葉」
◎自信の回復と欲求不満の解消を目指す
●事例:「ごめんね。気づいてあげられなくて」〜サンドイッチ症候群の夫へ、ほか
◎プチうつ、ストレスを抱えた人とのつきあいかた
第5章 ニート、引きこもりetc……。傷ついた子供への「ケア言葉」
◎ブレない視点で変わらぬサポート
●事例:「それは臆病じゃなくて、慎重っていうんじゃないかな」 〜“臆病”といわれてプライドを傷つけられた子供へ、ほか
◎傷ついた子供の心のケアのしかた