知っていますか? 医療と放射線

知っていますか? 医療と放射線

放射線の基礎から最先端の重粒子線治療まで
著者名 放射線医学総合研究所
高橋 千太郎
辻井 博彦
米倉 義晴
発行元 丸善出版
発行年月日 2007年03月
判型 四六 188×128
ページ数 182ページ
ISBN 978-4-621-07851-8
Cコード 0047
NDCコード 492
ジャンル 医学・薬学

内容紹介

放射線医学総合研究所が、放射線利用の普及活動の一環として刊行する書籍で、今回は医療分野での利用をやさしく解説。高齢者など実際に放射線治療を受ける人を読者層に想定しながら、個々の技術と手法について、実際の病例に即してわかりやすく解説。読者対象は、患者とその家族など検査を受ける人や、一般的に健康・医学への関心の高い人とし、一般向けにわかりやすく解説。

目次

第1章 やさしい放射線の基礎知識
 1 放射線とは?
 2 放射線はどこにあるのか?
 3 放射能と放射線、放射性物質と放射性同位元素
 4 放射線を作る装置の原理(その1、電子線)
 5 放射線を作る装置の原理(その2、エックス線)
 6 大がかりな放射線発生装置(加速器)
 7 放射性同位元素(アール・アイ、RI)とは
 8 放射性同位元素の作り方
 9 放射線の単位
 10 放射線の性質(その1、直進性と透過性)
 11 放射線の性質(その2、電離作用)
 12 放射線の生物学的な性質
 13 放射線とがん
第2章 放射線の検査・診断への利用
 14 医療ではどんなときに放射線を使うか
 15 単純エックス線(X線)撮影
 16 消化管のエックス線(X線)による透視
 17 エックス線シーティー(X線CT)
 18 最新のエックス線シーティー(X線CT)
 19 血管造影(血管撮影)
 20 アイ・ブイ・アール(IVR)
 21 マンモグラフィー
 22 エムアールアイ(MRI)
 23 最新のエム・アール・アイ(MRI)
 24 デジタルラジオグラフィー
第3章 放射性同位元素を利用した医療
 25 核医学という分野
 26 体に放射線を出す薬を打っても大丈夫?
 27 ペット(PET)検査の原理
 28 なぜペット(PET)検査でがんが見つかるか?
 29 最新のペット(PET)検査
 30 ペット・シーティ(PET/CT):新しいがんの診断法
 31 期待される研究分野:分子イメージング研究
 32 スペクト(SPECT)検査
 33 ガンマカメラ(ガンマシンチグラフィー)
 34 核医学治療(内用療法)
第4章 放射線を使った治療
 35 放射線治療の歴史
 36 放射線による「がん」の治療の原理
 37 治療に使われる放射線の量
 38 リニアック(ライナック)とは?
 39 リニアックでの治療
 40 コバルト照射装置(テレコバルト)
 41 密封小線源治療(その1、組織内照射)
 42 密封小線源治療(その2、腔内照射)
 43 ラジオ波による治療
第5章 新しい放射線治療
 44 新しい放射線治療の流れ
 45 定位放射線治療とラジオサージェリー
 46 ガンマナイフ
 47 サイバーナイフ
 48 リニアックナイフ(リニアックによる定位放射線治療)
 49 強度変調放射線
 50 粒子線を使った治療(その1、原理)
 51 粒子線を使った治療(その2、陽子線治療と炭素線治療)
 52 陽子線治療
 53 重粒子線治療とは?
 54 重粒子線治療が効果的な理由
 55 重粒子線治療が適した症例
 56 重粒子線治療を受けるには
 57 世界に広がる粒子線治療
第6章 放射線を使った医療の安全性
 58 放射線の人体への影響
 59 放射能の検査で受ける放射線の量
 60 放射線の検査は体に悪い?
 61 ほんの少しの放射線でも危険?
 62 妊娠しているときの放射線による検査
 63 放射線は子孫に影響するか?(放射線の遺伝影響)
 64 なぜ医療被ばくには限度が決められていないのか?
 65 放射線治療の副作用(その1、原因と種類)
 66 放射線治療の副作用(その2、症状と対策)
あとがき
付録 より詳しく知りたい方に(資料編)
 わかりやすい書物
 参考になるインターネットホームページ

定価:1,430円
(本体1,300円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定