ホリスティック・クリエイティブ・マネジメント

ホリスティック・クリエイティブ・マネジメント

21世紀COEプログラム:エージェントベース社会のシステム科学の創出
著者名 木嶋 恭一 編著
中條 尚子 編著
マイケル・C・ジャクソン
小林 憲正
高橋 真吾
発行元 丸善出版
発行年月日 2007年03月
判型 A5 210×148
ページ数 308ページ
ISBN 978-4-621-07843-3
Cコード 3033
ジャンル 社会科学

内容紹介

複雑化した組織を全体論的な観点から読み解く新しい経営学書。組織変革に携わる方々に画期的な方法論を紹介。管理者が日々直面する多種多様な問題に包括的、創造的に対処するための組織マネジメント方法論である「ホリスティック・クリエイティブ・マネジメント」を詳述。システム論とシステム思考を創造的に選択し、使いこなす方法論を明示。

目次

第1部 ホリスティックなシステム実践
  1 システムとシステム的思考
   1.1 はじめに
   1.2 哲学
   1.3 生物学
   1.4 制御工学
   1.5 組織論と経営理論
   1.6 システム論はなぜこんなに強力なのか
  2 応用システム思考の発展:ホリズムの実践
   2.1 はじめに
  2.2 ハードシステム思考
   2.3 応用システム思考の発展
   2.4 問題の文脈に関連させたシステム方法論
   2.5 応用システム思考の4つのタイプ
   2.6 まとめ
 3 応用システム思考と創造性
   3.1 応用システム思考と創造性
   3.2 創造性とメタファ
   3.3 創造性とパラダイム
   3.4 まとめ
第2部 システム・アプローチ
 I.タイプA:目標追及と生存の改善
  4 ハードシステム思考
   4.1 はじめに
   4.2 ハードシステム思考の概説
    4.2.1 歴史的発展
    4.2.2 哲学と理論
    4.2.3 方法論
    4.2.4 手法
    4.2.5 最近の展開
   4.3 実践的行為におけるハードシステム思考
   4.4 まとめ
  5 組織サイバネティクス
   5.1 はじめに
   5.2 組織サイバネティクスの概説
    5.2.1 歴史的発展
    5.2.2 哲学と理論
    5.2.3 方法論
    5.2.4 手法
    5.2.5 最近の展開
   5.3 実践的行為における組織サイバネティクス
   5.4 まとめ
 II.タイプB:目的の探求
  6 戦略的仮説検証法(SAST)
   6.1 はじめに
   6.2 SASTの概説
    6.2.1 歴史的発展
    6.2.2 哲学と理論
    6.2.3 方法論
    6.2.4 手法
    6.2.5 最近の展開
   6.3 実践的行為におけるSAST
   6.4 まとめ
  7 ソフトシステム方法論(SSM)
   7.1 はじめに
   7.2 SSMの概説
    7.2.1 歴史的発展
    7.2.2 哲学と理論
    7.2.3 方法論
 7.2.4 手法
    7.2.5 最近の展開
   7.3 実践的行為におけるSSM
   7.4 SSMへのユースケースの導入
    7.4.1 ユースケースの導入可能性の研究
    7.4.2 ジャスコ(株)でのEDIの導入事例
    7.4.3 SSMによる再定義の意義
  7.5 まとめ
 III.タイプC:公平性の確保
  8 批判的システムヒューリスティックス(CSH)
 8.1 はじめに
   8.2 CSHの概説
    8.2.1 歴史的発展
    8.2.2 哲学と理論
    8.2.3 方法論
    8.2.4 手法
    8.2.5 最近の展開
   8.3 実践的行為におけるCSH
   8.4 まとめ
 9 チーム・シンテグリティ
   9.1 はじめに
   9.2 チーム・シンテグリティの概説
    9.2.1 歴史的発展
    9.2.2 哲学と理論
    9.2.3 方法論
    9.2.4 様々な手法
    9.2.5 最近の展開
   9.3 実践的行為におけるチーム・シンテグリティ
   9.4 まとめ
 IV.タイプD:多様性の促進
  10.ポストモダン・システム思考
   10.1 はじめに
   10.2 ポストモダン・システム思考の概説
    10.2.1 歴史的発展
    10.2.2 哲学と理論
    10.2.3 方法論
    10.2.4 手法
    10.2.5 最近の展開
   10.3 実践的行為におけるポストモダン・システム思考
   10.4 まとめ
第3部 創造的ホリズム
  11 包括的システム介入(TSI)
   11.1 はじめに
   11.2 TSIの概説
    11.2.1 歴史的発展
    11.2.2 哲学と理論
    11.2.3 メタ方法論
    11.2.4 手法
    11.2.5 最近の展開
   11.3 実践的行為におけるTSI
   11.4 まとめ
  12.批判的システム実践(CSP)
   12.1 はじめに
   12.2 CSPの概説
    12.2.1 歴史的発展
    12.2.2 哲学と理論
    12.2.3 方法論
    12.2.4 手法
    12.2.5 最近の展開
  12.3 実践的行為におけるCSP
   12.4 まとめ
第4部 ソフトシステム・アプローチの新展開
  13.創造的な話しあいのためのシステム方法論
   13.1 創造的な話しあいとは
   13.2 話しあいの問題状況
    13.2.1 参加者の多様性
    13.2.2 多様な目的志向性
    13.2.3 話しあいの問題状況の枠組み
   13.3 話しあいのための方法論
    13.3.1 話しあいの問題状況の類型が示すもの
    13.3.2 求められる方法論の条件
    13.3.3 マルチメソドロジーの考え方による話しあいのフェーズ
    13.3.4 話しあいの基本的ステップの要素
    13.3.5 ファシリテーションの役割
    13.3.6 ツールの役割
   13.4 話しあいの方法論の事例
    13.4.1 論点形成の話しあい
    13.4.2 ビジョンづくりの話しあい
  14 エージェントベース・ソフトシステム・アプローチの提案
   14.1 はじめに
   14.2 エージェントとは
   14.3 ステークホルダーとエージェントとの違い
   14.4 Checklandが提唱するSSMのアプローチ
    14.4.1 人間活動システム
    14.4.2 伝統的な7ステージ・モデル
   14.5 エージェントベースなSSMの実践
    14.5.1 第1ステージへの導入
    14.5.2 第2ステージへの導入
    14.5.3 第3ステージへの導入
    14.5.4 第4ステージへの導入
    14.5.5 第5ステージへの導入
    14.5.6 第6ステージへの導入
    14.5.7 第7ステージへの導入
   14.6 エージェントベース・ソフトシステム・アプローチの妥当性
    14.6.1 一人から実践できるシステム思考
    14.6.2 文書化テクニックによる多面的思考の促進
    14.6.3 小さなビジネスの経営者がビジネスを思考するツール
   14.7 本章のまとめ
  15 メタ方法論の憲法的ルール:方法論的相補主義の〈自己言及問題〉
   15.1 はじめに
   15.2 「方法論的相補主義」という立場
   15.3 メタ方法論の例
    15.3.1 Milesの埋めこみアプローチ
    15.3.2 包括的システム介入
   15.4 メタ方法論の3つのジレンマとその克服方向
    15.4.1 出発点は,状況なのか方法なのか:方法論的客観主義方法論的主観主義
  15.4.2 多様性か,深化か:絶対多元主義vs.本質追求主義
    15.4.3 並行か継起か:並行深化主義vs.継起分担主義
   15.5 メタ方法論の理論的困難と理論的条件
   15.6 結論:メタ方法論の憲法的ルール

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