内容紹介
石燃料利用の限界が見え始めている中、ナノテクこそがエネルギー問題解決の鍵を握る。枯渇の心配がなくクリーンで安全なエネルギーをどうやって確保していけばいいのか。本書は、「太陽光から水素をつくる」「電気エネルギーの未来」「ナノ材料科学の最前線」の大きく3つのカテゴリーに分け、第一線の研究者が最先端の科学をやさしくまとめた一冊。
目次
I ナノテクこそエネルギー問題解決の鍵
1 深刻化するエネルギー問題
2 ナノテクノロジーとは
II 太陽光で水から水素をつくる
1 究極のクリーンエネルギー―ソーラーハイドロジェン
2 人工の木の葉で水素をつくる―光電極による水の分解
3 水から水素をつくる魔法の粉―光触媒による水分解
III 電気エネルギーの未来
1 電気をつくる・ためる
2 F1グランプリを目指す電気自動車
3 新しいコンセプトで電池をつくる
4 燃料電池性能の飛躍を目指す―新しい白金触媒の開発
5 燃料電池のナノシミュレーション
IV ナノ材料科学の最前線
1 ナノテクノロジーで材料をつくる
2 ナノのシートを積み上げる
3 熱から電気を取り出す
4 コンビナトリアルナノテクノロジー
5 高温超伝導体の能力を引き出す