ジープ 応用倫理学
原書名 | Ludwig Siep Konkrete Ethik |
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著者名 | 山内 廣隆 訳者代表 広島大学応用倫理学プロジェクト研究センター 訳 |
発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2007年01月 |
判型 | A5 210×148 |
ページ数 | 354ページ |
ISBN | 978-4-621-07809-9 |
Cコード | 3012 |
ジャンル | 人文科学 |
内容紹介
原著者ルートビッヒ・ジープは環境先進国であるドイツにおいて、環境・生命倫理を中心に活発な研究を行いドイツ具体倫理学(応用倫理学より広い概念)を開拓してきた。本書では環境先進国ドイツの哲学者が築きあげた独自の「実践的哲学」を拠り所とし、自然科学に関連した分野の応用倫理学を事例をあげて論じる。「具体的自然倫理学」の入門書であるとともに『応用倫理学』の厳密な基礎づけを行ったこの分野の基本図書。待望された翻訳。
目次
第1章 緒論
1 本書の目指すもの
2 根本思想と本書の構成
3 この著作はなにを主張しようとしないのか
第2章 倫理学の対象,根本概念,根拠づけ
1 倫理学の対象は何であるか
2.1.1 「善」
2.1.2 当為
2.1.3 根拠と動機
2.1.4 倫理と道徳
2 倫理学における根拠づけの諸形式
第3章 価値と評価
1 善と価値
2 価値の概念,評価と記述
3 実在的で客観的な価値
3.3.1 実在性
3.3.2 客観性
4 価値の変化
5 倫理的価値と規範
第4章 全体論的倫理学と科学的世界解釈
1 倫理学の自然科学及び文化的世界像への関係
2 自然評価の諸類型
3 社会秩序と自然秩序
第5章 自然倫理と文化倫理の基礎
1 認識論的基礎と存在論的基礎
5.1.1 自然倫理および文化倫理としての具体倫理学
5.1.2 具体倫理学の存在論的諸前提
5.1.3 自然の秩序図式と位階
5.1.4 生物学的種の概念と実在性
5.1.5 文化の概念と実在性
2 具体倫理学の価値倫理学的基礎
5.2.1 価値としての自然性
5.2.2 価値としての自然的多様性
5.2.3 価値としての文化的多様性
5.2.4 正義
5.2.5 自然の位階の倫理的関連性
5.2.6 繁栄,安寧そして選好
第6章 具体倫理学
1 具体的な自然倫理の諸問題
6.1.1 持続性
6.1.2 生物多様性
6.1.3 自然空間の保護
6.1.4 植物倫理と動物倫理
6.1.5 人口増加
2 医学倫理における自然,技術,そして個人の自律
6.2.1 生殖の技術化
6.2.1.1 自然性と人工授精
6.2.1.2 生殖用クローンと遺伝的改善
6.2.1.3 出生前診断と妊娠中絶
6.2.1.4 胚研究、オーダーメード医療そして治療用クローン
6.2.2 移植医療における自然性,技術そして個人の統合性
6.2.3 終末期医療
3 社会的正義と自律
第7章 おわりに