著者名 | 小田 伸午 編 |
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発行元 | 丸善出版 |
発行年月日 | 2007年06月 |
判型 | 四六 188×128 |
ページ数 | 258ページ |
ISBN | 978-4-621-07868-6 |
Cコード | 1375 |
NDCコード | 780 |
ジャンル | 科学一般 > シリーズ科学一般 > 京大人気講義シリーズ |
内容紹介
二軸動作(常足)の新たな見方を提案し、かつ、二軸動作を行う上での基本的なからだつくり、練習方法、トレーニング方法を、写真・図解を交えて記述。また今回は現場高校教師が、陸上部に二軸動作をどのように取り入れ、高校生選手たちがどのようなプロセスで進歩したかのエピソードや、アシックスでシューズ開発に長年携わってきた開発研究者に二軸動作を行う上で非常に重要な足と靴の知識についても記述してもらい、前著より幅広いテーマを扱う。待望された「二軸動作(常足)」の応用、実践編。
目次
第1章 動作を感じ、考える
動的安定動作/蹴り足に体重を乗せる/日本とブラジルのパス動作分析/静的キックと動的キックのデータ分析/動作を止まって考えるくせ/不安定が動作を生む/一直線をまたぐ/遊脚が軸足/砲丸投げも遊脚が軸/股関節の外旋で体重移動を導く/遊脚の足首の屈曲/膝下外旋/鼻緒をつまんで指でプッシュ/足首屈曲と股関節外旋で体重移動を導く/上腕外旋と前腕回内/上腕外旋で体重移動を導く/右と左/右投手の左上腕の外旋/テニスの右フォアハンドストローク/左投手/右ネジの法則/右の世界、左の世界/やり投げの右と左/前に出る左軸、後ろに下がる右軸/右ネジの法則再考
第2章 動作の実践に向けて
立ち方/支持点と重心点/どう立つか/猫背で骨盤後傾/ニュートラルの立ち方/不動の姿勢/体幹の崩し/足圧中心点/下腹で骨盤全景をつくる/下腹感覚で立ってみよう/下腹感覚で走ってみよう/膝の抜き/立位腕相撲で膝の抜きを体感しよう/「膝の抜き」と「踵感覚」は表裏一体/前に押す/「膝の抜き」の筋電図/抜く感覚で前に進む/膝の抜きの実例/膝の抜きの練習方法――ヒゲダンスで階段上り/股関節の外旋/股関節外旋から骨盤を立てる/外旋と左右軸の感覚
第3章 数値に表せる力 感覚でしか分からない力
直観と数値データは一致しない/三つの切り口―物理・生理・心理/ゆっくりしゃがんで立つ/膝の抜き/主観と客観のずれはなぜ起こるのか/間違えやすい客観/心理・生理・物理の違い/微妙な時間差/次元の壁/研究をスポーツ現場にどう生かすか?/「主観的」な言葉で指導する指導者/「客観的」な言葉で指導する指導者/研究は楽しい
第4章 バスケットボールの二軸動作の指導
膝の抜き/走り方をチェックしよう/膝の抜きの段階的指導/ストップ/ストップ&ゴー/静から動、動から静/ターン/足踏みシュート/股関節の外旋/方向転換&ターン/アウトサイドフットターン/背泳ぎ歩きとクロール歩き/おにぎり歩き/綱渡り歩き/スピードスケート/遊脚が軸という感覚/ボールをもらうためのカットプレー/ドリブルテクニック/上腕外旋と前腕回内/二種類のバンザイ/押し合い/猫パンチパス/フリースロー/トリックパス/二軸動作を初めて覚えようとするときの注意点/先入観を捨てる/実際にやってみる/日常から意識する/からだとの対話/二軸動作を初めて教えるコーチングの留意点/できている選手、できていない選手/言葉かけ/失敗例と成功例
第5章 陸上競技の二軸動作指導
小学生対象の陸上教室/踵から接地するjog/基本の姿勢づくり/上腕外旋姿勢/股関節外旋/バレエと陸上競技の骨盤角度/からだに面(四角形)をつくる/前後に正しく歩く/後方歩きから感覚をつかむ/二軸動作におけるランニングに向けて/軸の切り替え/ミニハードルを用いたランニング練習/腰を入れることの誤解/ランニング練習/外力によるランニングと内力によるランニングの違い/内力と外力/外力によるランニング/その場でのリバウンドジャンプ/リバウンドジャンプでの前方移動/本校での二軸動作体得に向けての練習/腕振り/肩の引き上げ、引き落とし/リラックスジャンプ/膝の抜きを使った腕振り/棒を使った肩の順回転、逆回転/上腕の外・内旋による腕振り/接地側の腰の前方移動/お尻押しjog/遊脚ホッピング/踵からの接地(フラット接地)ランニングに向けて/タイヤ押しトレーニング/片踏みからのランニング/からだのバランス感覚を養う/生徒の成長を指導者の成長/感覚を大切にする
第6章 ドラムの実践と研究
好きなドラムを研究に結びつける/大学入学後の生活/大学生活の悩み/人生を変えた日/出会い/音楽活動の変化/研究とは/音楽にける右と左/右手と左手/利き手テスト/指タッピング課題/コラム1 一六連射/鍵盤楽器奏者、弦楽器奏者の左右差/ドラム奏者の左右差/音楽家の脳梁/コラム2 京都と東京/自分の演奏と他の音楽家の演奏/セッション/脳活動量の減少/根性試し/音の変化を聴き取る/ドラムに向かう理由
第7章 スポーツシューズの機能
足とスポーツシューズの関係/足の構造/スポーツシューズの構造/スポーツ選手とシューズの関係/ランナーとランニングシューズ/陸上選手と陸上スパイク/野球選手と野球スパイク/サッカー選手とサッカースパイク/ソール構造による機能特性の違い/インドアスポーツシューズ/テニスプレーヤーとテニスシューズ/一般歩行者と普段履きシューズ/スポーツ科学とスポーツシューズの関係/バレーボールシューズの進化/VFT/新たな動作に適したシューズ/最適なスポーツシューズに出会うために