「食」の右側、左側

「食」の右側、左側

食育へのヒント
著者名 成瀬 宇平
発行元 丸善出版
発行年月日 2006年07月
判型 四六 188×128
ページ数 196ページ
ISBN 978-4-621-07740-5
Cコード 0077
NDCコード 596
ジャンル 科学一般

内容紹介

BSE問題⇒米産牛肉の輸入停止⇒吉野家の牛丼販売停止……等々、我々が日々口にする「食」の風景には、表と裏の顔が存在する。安定供給やおいしさの裏には巧みな食品業界の工夫(ワケ)がいくつも隠れている。本書では、食を語らせたら物凄いウンチクの持ち主である著者が、一般消費者が日頃疑問に思いつつも腑に落ちなかったいくつもの最新の興味ある話題について、「健康食品」「加工食品」「肉」「魚」「野菜」の5分野に分けて、平易な解説で、素朴な疑問に応える「食べ物」読本。一般読者が知りたい話題を厳選して紹介。

目次

Part1 古今東西、食のあれこれ
  料理は水に左右される
  刺し身の美味しさは食感か、うま味か
  寿司ネタは養殖のお味
  トロリととろける寿司の王様
  塩ザケも養殖ザケが人気
  カマボコの決め手は弾力性
  はんぺんの原料はサメ
  熟成こそが刺し身の美味しさ
  焼き魚の香りとうま味
  イカ墨は使うがタコ墨はNG
  ナマコあれこれ
  切り身文化がもたらしたもの
  消えゆくキャビア
Part2 知って納得、食のウンチク
  お肉の美味しさ
  カルビ人気
  ハンバーガーに最適な牛肉
  飽きない「ご飯」
  赤ゴメと黒コメ
  先達の偉大なる知恵、漬物
  鎌倉野菜
  機内食の楽しみ
  おでんとポトフ
  なぜケーキは別腹か
  ヨーグルトの効用
  世界を席巻する冷凍食品
  寿司の数え方は一皿、二皿……?
  デパ地下の仕掛け
Part3 伝統が生きているニッポンの食
  伝統料理と現代
  日本の「食」を振り返る
  なぜ寿司は人気なのか
  だしにこだわる日本料理
  京都の料理人と東京の料理人
  明治生まれの牛鍋
  グルメの街、築地
  修行僧の食事で生活習慣病予防
  美味しさを教えてくれた人々
  おばんざいの味
Part4 いま「食育」が、問われるワケ
  食育を考える前に
  美味しさの感じ方
  食の知識はどこで覚える
  ペットボトル症候群はなくならない
  「食育」とは子どもの基本問題
  形や色で判断できない?
  「美味しさ」を本当に知っているのは誰?
  自称グルメ
  氾濫するグルメ番組
  評論家の味覚
  大食いレポーターはいらない
  生活習慣とメタボリックシンドローム
  早食い礼賛は間違い
  生体時計
  喫煙は食習慣もダメにする
  子どもの肥満

定価:1,760円
(本体1,600円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定