バイオ・ケミルミネセンスハンドブック

バイオ・ケミルミネセンスハンドブック

著者名 今井 一洋 編著
近江谷 克裕 編著
発行元 丸善出版
発行年月日 2006年03月
判型 B5 257×182
ページ数 242ページ
ISBN 978-4-621-07710-8
Cコード 3047
NDCコード 431
ジャンル 医学・薬学

内容紹介

バイオ・ケミルミネセンスとは、生物発光および化学発光をさす。「生物発光」とは蛍や夜光虫であり、「化学発光」とはイベント用ケミカルライトなどである。しかしながら生物発光の分子レベルのメカニズムはいまだ不明な点が多く残されている。 生物発光・化学発光は高感度であるため医療での臨床検査の現場での免疫測定法の検出に使われ、また分子生物学的に応用面が期待される分野であるため、医学・薬学領域では大いに注目されているテーマ項目である。本書の内容は、学生や実際現場で働く研究者にも役に立つよう、最先端の研究者を中心とする現役研究者により執筆されているため、生物発光と化学発光をモデルとしているが、内容的にも、基礎的面でも応用面でもそれに多くの新知見が加わっている。なお簡単な実験部分により学生実験マニュアルとしても役立つ。

目次

第1章 生物発光 今井一洋
 1.1 生物発光概論 近江谷克裕
 1.2 生物発光の生物学 小江克典
 1.3 化学・生化学でみる生物発光 呉純
 1.4 バイオテクノロジーにおける生物発光
  1.4.1 遺伝子発現を測る生物発光 中島芳浩
  1.4.2 細胞機能を探る生物発光 小澤岳昌
第2章 化学発光 今井一洋
 2.1 化学発光とは 中島憲一郎・今井一洋
 2.2 分子レベルでみる化学発光 寺西克倫
 2.3 発光する化合物     
  2.3.1 イミダゾピラジノン系化合物では 寺西克倫
  2.3.2 過シュウ酸エステル系化合物では 中島憲一郎
 2.4 化学発光物質をつくる 松本正勝
第3章 発光の計測 今井一洋
 3.1 発光を計測する機器 久保田英博
 3.2 どのように発光は計測されるのか 秋山英文・安東頼子
第4章 発光技術の応用展開 今井一洋
 4.1 臨床検査に用いられる発光 前田昌子
 4.2 身近な遺伝子解析を目指した発光 荒川秀俊
 4.3 食品検査で安全を見守る発光
  4.3.1 ATPを計測する生物発光 榊原達哉
  4.3.2 化学発光で生菌数を測る 山庄司志朗
 4.4 環境計測に用いられる発光     
  4.4.1 生物発光で計測する 鑪迫典久・白石不二雄・滝上英孝
  4.4.2 化学発光で計測する 早川和一・亀田貴之
第5章 身近で実践する生物発光・化学発光 今井一洋
 5.1 光で遊ぶ 原田士郎
 5.2 酵素の特性を発光で学ぶ 森下尚
 5.3 電気泳動操作を発光タンパク質で学ぶ 入江勉
 5.4 タンパク質を発光で測る 川井淳
 5.5 細胞への遺伝子導入を発光で学ぶ 森下尚
 5.6 遺伝子を発光で測る 奥信一
 5.7 光で学ぶ―発光の面白さ

定価:4,180円
(本体3,800円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定