p‐ジクロロベンゼン

p‐ジクロロベンゼン

著者名 NEDO技術開発機構
産総研化学物質リスク管理研究センター
中西 準子
小野 恭子
発行元 丸善出版
発行年月日 2006年01月
判型 B5 257×182
ページ数 208ページ
ISBN 978-4-621-07689-7
Cコード 3343
ジャンル 化学・化学工学 >  シリーズ化学・化学工学 >  詳細リスク評価書シリーズ

内容紹介

化学物質のリスク評価結果をまとめたシリーズ。化学物質管理の方策を考える際に必要な科学的な基礎情報を豊富に呈示。

目次

要約
 1.序論
 2.有害性評価
 3.環境中排出
 4.室内空気中濃度
 5.環境中濃度
 6.暴露評価,リスク評価
第I章 序論 
 1.はじめに
 2.本評価書の構成
 3.pDCBに関する基本的な情報
  3.1 物質の同定情報
  3.2 物性
  3.3 環境中運命
  3.4 純度・不純物および添加物質
  3.5 pDCB製剤の揮散速度
   3.5.1 pDCBの蒸気圧
   3.5.2 pDCB製剤の揮散速度
 4.pDCBの用途,および用途別使用量
  4.1 pDCBの用途
  4.2 pDCBの生産・輸出入量,用途別使用量
   4.2.1 防虫・消臭剤
   4.2.2 樹脂原料
   4.2.3 染料・顔料の原料
   4.2.4 諸外国における用途
 5.pDCBの管理に関する基準値など
  5.1 職業暴露に関する基準
  5.2 指針値など
  5.3 その他法令よる指定など
 6.測定法
  6.1 一般環境大気のサンプリングと濃度測定
  6.2 室内空気中濃度および個人暴露濃度の測定法
  6.3 水中および底質中・生物中濃度の測定
第II章 pDCBの有害性評価
 1.はじめに
 2.既存の有害性評価の概要
 3.pDCBの有害性プロファイルの概要
  3.1 生体内動態および代謝
  3.2 ヒトでの中毒情報や作業環境暴露についての情報
   3.2.1 非職業暴露
   3.2.2 職業暴露
  3.3 毒性試験に基づく情報
   3.3.1 急性毒性,刺激性および感作性
   3.3.2 慢性毒性試験
   3.3.3 発がん性に関する試験
 4.慢性吸入の参照値の根拠とする有害性試験についてのCRMの見解
第III章 pDCBの環境中排出
 1.pDCB排出に関連する情報
  1.1 家庭からの排出
   1.1.1 pDCB製防虫剤を使用する家庭の割合
   1.1.2 pDCB製防虫剤の購入量,金額,購入時期など
   1.1.3 pDCB製防虫剤のメーカー推奨使用量
  1.2 pDCBの製造に伴う排出
   1.2.1 pDCBの製造法
   1.2.2 pDCB製造過程からの排出
  1.3 PPS製造過程からの排出
  1.4 染料・顔料製造過程からの排出
 2.PRTR調査によって報告された排出量
  2.1 排出先
  2.2 家庭からの大気への排出量
  2.3 事業所からの大気への排出量
  2.4 日化協による排出量調査
 3.本章のまとめ
第IV章 室内空気中濃度および個人暴露濃度 
 1.既存の調査結果
  1.1 住宅における室内濃度調査
   1.1.1 一般的な濃度調査
   1.1.2 住宅内での測定場所に着目した調査
   1.1.3 防虫剤などの使用の有無に着目した調査
  1.2 住宅以外におけるpDCB濃度
   1.2.1 職場におけるpDCB濃度
   1.2.2 学校におけるpDCB濃度
  1.3 個人暴露量に関する情報
   1.3.1 吸入摂取による個人暴露濃度
   1.3.2 経口摂取による暴露量
   1.3.3 個人暴露量の把握に関連した生物学的モニタリング
  1.4 居住環境内における揮発性有機化合物の全国実態調査(厚生省1999)のデータの解析
   1.4.1 厚生省(1999)の室内濃度,および屋外濃度の分布
   1.4.2 厚生省(1999)のデータにおける室内と屋外の濃度差
   1.4.3 厚生省(1999)の個人暴露濃度データ
 2.室内濃度の予測に関連する知見の整理
  2.1 室内空気中濃度を求める式(ワンボックスモデル)
  2.2 モデルのパラメータに関する情報
   2.2.1 pDCB製剤の揮散速度
   2.2.2 住宅の換気回数
  2.3 ワンボックスモデルによる計算
 3.pDCBの使用される場に関する情報
  3.1 衣装収納内pDCB濃度
  3.2 pDCBの衣類への吸着
  3.3 pDCBが使用される場における換気回数
 4.本章のまとめ
第V章 環境中濃度 
 1.既存の調査結果
  1.1 大気中濃度
  1.2 その他の環境中における濃度
   1.2.1 水域
   1.2.2 底質
   1.2.3 地下水
   1.2.4 生物別のモニタリング結果
   1.2.5 廃棄物埋立処分場
 2.環境中濃度の予測
  2.1 AIST-ADMERによる大気中濃度の予測
   2.1.1 AIST-ADMERでの計算条件
   2.1.2 実測値とAIST-ADMERによる計算値の比較
   2.1.3 AIST-ADMERによる大気中濃度予測結果
  2.2 METI-LISモデルによる事業所周辺濃度の予測
   2.2.1 実測値とMETI-LISモデルでの予測値の比較
   2.2.2 排出量の大きい事業所周辺での年平均大気濃度の予測
 3.本章のまとめ
第VI章 pDCBの暴露評価,リスク評価 
 1.pDCBの暴露評価
  1.1 暴露評価方法の概略
  1.2 用いた濃度分布
 2.参照値の導出
 3.リスク判定とリスク削減対策
  3.1 暴露濃度が参照値を超過する割合の計算手順
  3.2 参照値を超過する割合
  3.3 感度解析結果
  3.4 pDCBのリスク評価とリスク管理への提言
 4.本章のまとめ………135
第VII章 まとめ 
 1.有害性評価のまとめ
 2.暴露評価のまとめ
 3.リスク評価のまとめ
 4.残された課題
第VIII章 外部レビュアーの意見書と著者らの対応 
 雨谷敬史レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全文)
 今井田克己レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:有害性評価)
 内山巌雄レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全文)
 鹿庭正昭レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全文)
 柴谷治雄レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全文)
 松尾昌秊レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:有害性評価)
 三森国敏レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:有害性評価)
付録 
 付録1.すべてのpDCB製防虫剤使用者を対象とした,pDCBの室内濃度削減対象と,それに伴う害虫による
    被害の増大量とのトレードオフの考え方
  1.1 考慮するシナリオ・前提条件 
  1.2 計算方法 
  1.3 計算結果
 付録2.代替物質との比較
  2.1 エムペントリンの毒性
   2.2.1 エムペントリンの急性毒性
   2.1.2 エムペントリンの生殖および発生毒性
   2.1.3 エムペントリンの亜慢性毒性
  2.2 pDCBとエムペントリンとの比較
   2.2.1 有害性に関する比較………170
   2.2.2 使用量および室内濃度に関する比較
   2.2.3 価格の比較

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定価:2,860円
(本体2,600円+税10%)
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