韻律と音声言語情報処理

韻律と音声言語情報処理

アクセント・イントネーション・リズムの科学
著者名 広瀬 啓吉 編著
発行元 丸善出版
発行年月日 2006年01月
判型 A5 210×148
ページ数 232ページ
ISBN 978-4-621-07674-3
Cコード 3055
ジャンル 電気・電子・情報工学

内容紹介

本書は音声言語情報処理の中でもこの韻律に焦点をあてて、韻律の分析、モデル化、合成・認識への利用、対話システムでの利用といった工学的な観点で先端の研究をまとめたものである。音声言語情報処理研究とその成果を基本とした種々のマルチモーダルシステムの今後の発展には韻律の観点がはずせない。その意味でこの分野の技術者研究者必携の書。

目次

第1章 韻律の観点からの音声原稿情報処理研究
 1.1 音声の韻律
 1.2 音声情報処理研究プロジェクト「韻律と音声処理」
 1.3 今後の韻律研究
第2章 韻律の特徴とモデル化
 2.1 音声による情報表出の過程とモデル化
 2.2 音声の基本周波数パターンの生成過程モデルにもとづく
 2.3 パラ言語情報と音声の生成・知覚
 2.4 日本語のリズムと時間制御
 2.5 音韻時間長の変化に対する知覚特性の分析
 2.6 韻律的特徴の地域差
第3章 韻律コーパス
 3.1 韻律コーパスの枠組み
 3.2 韻律コーパスの作成
 3.3 話し言葉コーパスの韻律ラベリング
 3.4 ジェスチャを伴う韻律コーパス
第4章 音声合成における韻律の生成
 4.1 柔軟な音声合成と韻律
 4.2 生成過程モデルにもとづく韻律の生成
 4.3 HMM音声合成による統一的な韻律制御
 4.4 HMM音声合成による音声の多様性の実現
第5章 音声認識と韻律
 5.1 音声認識・理解における韻律の役割
 5.2 韻律の観点からの音声言語の係り受け解析
 5.3 音声要約のための重要文抽出における韻律の利用
 5.4 韻律を用いた連続音声認識
第6章 韻律を利用した対話システム
 6.1 人間らしい対話システム
 6.2 パラ言語を理解する対話ロボット
 6.3 韻律を利用した対話状態の推定
 6.4 韻律・表層的言語情報を用いた対話システムのタイミング制御

定価:3,850円
(本体3,500円+税10%)
在庫:品切れ・重版未定