短鎖塩素化パラフィン

短鎖塩素化パラフィン

著者名 NEDO技術開発機構
産総研化学物質リスク管理研究センター
中西 準子
恒見 清孝
発行元 丸善出版
発行年月日 2005年09月
判型 B5 257×182
ページ数 248ページ
ISBN 978-4-621-07632-3
Cコード 3343
ジャンル 化学・化学工学 >  シリーズ化学・化学工学 >  詳細リスク評価書シリーズ

内容紹介

化学物質のリスク評価結果をまとめたシリーズ。化学物質管理の方策を考える際に必要な科学的な基礎情報を豊富に呈示。<主要目次> 一般情報と既存のリスク評価書/発生源の特定と環境への排出量の推計/ 暴露評価/生態毒性/ヒトへの毒性/リスク評価/リスク削減対策と経済評価

目次

要約
 1.諸言
 2.一般情報と既存のリスク評価書
 3.発生源の特定と環境への排出量の推計
 4.暴露評価
  4.1 環境動態
  4.2 数理モデルによる主要暴露経路の推定
  4.3 環境中濃度と食品中濃度の実測
  4.4 暴露評価の結論
 5.生態毒性
 6.ヒトへの毒性
  6.1 既存評価書のヒト健康影響評価の論点
  6.2 体内動態
  6.3 ヒト健康毒性
 7.リスク評価  
  7.1 生態リスク評価
  7.2 ヒト健康リスク評価
 8.リスク削減対策と経済評価
 9.結論
第I章 序論
 1.背景
 2.本評価書の目的
 3.各章の概要
 4.本評価書での単位換算の方法
第II章 一般情報と既存のリスク評価書
 1.はじめに
 2.化学物質の同定および物理的・化学的特性
  2.1 塩素化パラフィンの同定
   2.1.1 塩素化パラフィンの基礎情報
   2.1.2 異性体による炭素数,塩素化率の関係
  2.2 物理化学的性質
 3.既存のリスク評価
  3.1 NTP有害性評価
  3.2 リスク評価
   3.2.1 米国RM1&2評価書
   3.2.2 カナダ評価書
   3.2.3 EHC評価書
   3.2.4 EUリスク評価書
   3.2.5 オーストラリア評価書
   3.2.6 EUと米国のアプローチの比較
  3.3 国際条約
   3.3.1 オスパール条約
   3.3.2 ストックホルム条約
  3.4 日本国内の動き
 4.結論
第III章 発生源の特定と環境への排出量の推定
 1.はじめに
 2.用途に関する情報
  2.1 塩素化パラフィンの系譜
  2.2 短鎖塩素化パラフィンのライフサイクル
 3.物質の生産および調合・使用状況
  3.1 塩素化パラフィンの生産
  3.2 金属加工油剤の製造
   3.2.1 金属加工油剤の種類
   3.2.1 金属加工油剤の製造量
  3.3 金属加工油剤の使用状況
   3.3.1 加工技術による金属加工油剤の使用状況
   3.3.2 業種による金属加工油剤の使用状況
  3.4 工業における塩素化パラフィンの使用
   3.4.1 プラスチック工業における使用
   3.4.2 ゴム工業における使用
   3.4.3 塗料工業における使用
   3.4.4 接着剤工業における使用
   3.4.5 皮革工業における使用
  3.5 短鎖塩素化パラフィン使用量のまとめ
 4.発生源特定および排出量推定
  4.1 塩素化パラフィン生産における排出
  4.2 金属加工油剤の製造における環境への排出
  4.3 金属加工油剤の使用における環境への排出
   4.3.1 金属加工油剤使用現場からの環境への排出
   4.3.2 廃油の回収・再利用における排出
   4.3.3 廃屑の処理に伴う排出
  4.4 短鎖塩素化パラフィン含有製品の製造および使用における環境への排出
   4.4.1 製品製造工程からの排出
   4.4.2 製品使用時の排出
  4.5 使用済み製品の廃棄に伴う環境への排出
   4.5.1 使用済み製品の廃棄量推定
   4.5.2 使用済み製品の廃棄処理後の排出
  4.6 排出係数に関するまとめ
  4.7 排出量の推定
  4.8 下水汚泥の農地利用に伴う環境への排出
   4.8.1 下水処理場における物質挙動
   4.8.2 下水処理場の処理水量
   4.8.3 下水汚泥の農地利用
 5.まとめ
第IV章 暴露評価
 1.はじめに
 2.環境動態の推定に用いるパラメータ
  2.1 物性値
  2.2 環境特性
  2.3 分配係数
   2.3.1 オクタノール/水分配係数
   2.3.2 媒体間分配係数
   2.3.3 大気中の粒子吸着
  2.4 分解性
   2.4.1 大気中での分解
   2.4.2 水中での分解
   2.4.3 下水処理過程での好気性微生物による分解
   2.4.4 土壌中微生物による分解
   2.4.5 底質中での分解
   2.4.6 分解に関するまとめ
 3.生物濃縮性
  3.1 数理モデルから算出した魚類の濃縮係数
  3.2 えら経由の生物濃縮
  3.3 餌経由の生物蓄積
  3.4 生物濃縮性に関するまとめ
 4.数理モデルによる主要暴露経路の推定
  4.1 モデルの基本パラメータ
  4.2 数理モデルの推定結果
   4.2.1 環境中濃度
   4.2.1 食品中濃度
   4.2.3 数理モデル推定結果のまとめ
 5.既存モニタリングデータの解析
  5.1 海外における大気モニタリング
  5.2 海外における河川のモニタリング
   5.2.1 河川水質
   5.2.2 河川底質
   5.2.3 下水処理水および下水汚泥
   5.2.4 土壌
  5.3 海外における生物のモニタリング
   5.3.1 淡水魚類
   5.3.2 海水魚類・貝類
   5.3.3 底生生物
   5.3.4 虫類,鳥類
   5.3.5 哺乳類
   5.3.6 ヒト
   5.3.7 食品
  5.4 国内における環境中分析値
   5.4.1 水質
   5.4.2 底質
  5.5 水系中濃度および底質中濃度の調査結果
 6.河川,底質,下水処理場における短鎖塩素化パラフィン濃度の測定
  6.1 河川水質の実測
  6.2 底質の実測
  6.3 下水処理場の流入水・放流水の実測
  6.4 測定結果のまとめ
 7.食品中の短鎖塩素化パラフィン濃度の測定
 8.ヒトの環境からの間接暴露量推定
 9.まとめ
第V章 生態毒性
 1.はじめに
 2.生態影響
  2.1 体内動態
  2.2 微生物に対する毒性
  2.3 藻類に対する毒性
  2.4 水生無脊椎動物に対する毒性
  2.5 魚類に対する毒性
  2.6 鳥類に対する毒性
 3.水生生物群集の中で影響を受ける種の割合の評価
  3.1 種の感受性分布の意義
  3.2 短鎖塩素化パラフィンに関する水生生物種の感受性分布
  3.3 生態リスク評価に用いる水生生物種の予測無影響濃度
 4.底質,土壌に生息する生物群集の毒性
  4.1 底質
  4.2 土壌
 5.まとめ
第VI章 ヒトへの毒性
 1.はじめに
 2.既存評価書のヒト健康影響評価の論点
 3.ヒトの健康に関わる有害性と用量―反応関係
  3.1 体内動態
  3.2 急性毒性
  3.3 刺激性
  3.4 感作性
  3.5 反復投与毒性
  3.6 変異原性
  3.7 発がん性
  3.8.生殖発生毒性
 4.まとめ
第VII章 リスク判定
 1.はじめに
 2.生態リスク評価
  2.1 生体リスクの判定
  2.2 高次捕食者としての鳥類のリスク判定
 3. 環境中からの間接暴露によるヒト健康リスク
 4.まとめ
  4.1 生態リスク評価
  4.2 ヒト健康リスク評価
第VIII章 リスク削減対策と経済評価
 1.はじめに
 2.既存の対策事例
  2.1 EUの規制動向
  2.2 米国の管理動向
  2.3.日本国内の対応
 3.企業と行政のリスク対策
  3.1 対策評価動向
  3.2 リスク対策のアプローチ
   3.2.1 企業の自主管理の手順
   3.2.2 行政の規制オプション
  3.3 費用分析
   3.3.1 企業による金属加工油剤の代替化
   3.3.2 行政によるPRTR管理
 4.まとめ
IX.結論
 1.暴露評価
 2.有害性評価
 3.リスク判定
 4.リスクマネジメント
 5.今後の課題
第X章 レビュアーの意見書と筆者らの対応
 川本克也レビュアーの意見書と筆者らの対応
 茂岡忠義レビュアーの意見書と筆者らの対応
 関澤 純レビュアーの意見書と筆者らの対応
 高橋弘之レビュアーの意見書と筆者らの対応
 広部雅久レビュアーの意見書と筆者らの対応

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