内容紹介
本書は物理工学・化学工学の基礎となる理論を熱や物質の移動という身近な現象に基づいて学び、高校までの物理・化学と大学の「工学」との本質的な違いを理解することが目的である。 現実社会で要求される問いに直接的な処方箋を与えてくれるのは、種々の工学便覧の図表やコンピュータに蓄えられている膨大なデータあるいは熱力学計算、流体力学計算、量子力学計算などの数値計算プログラムである。これら人類の知的財産を使いこなす技術者の「教養」として本書で扱うような基礎物理工学的な背景を押さえておくことは、複雑化した問題に対処するとき大いに役立つ。
目次
第１章 平板を伝わる熱―定常伝熱と輸送方程式
第２章 非定常伝熱―拡散方程式
第３章 連続の式―保存則
第４章 ミクロな立場からの説明―分子運動論
第５章 円筒・球における伝熱―円筒座標，球座標
第６章 ２次元の定常伝熱―ラプラス方程式
第７章 グリーン関数―インパルス応答
第８章 流体―ナビエ・ストークス方程式
第９章 境界層―無次元数
第10章 電磁放射
出版社からのメッセージ
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