新・環境倫理学のすすめ

新・環境倫理学のすすめ

著者名 加藤 尚武
発行元 丸善出版
発行年月日 2005年08月
判型 新書 174×112
ページ数 232ページ
ISBN 978-4-621-05373-7
Cコード 0212
NDCコード 519
ジャンル 環境科学・生活科学
人文科学 >  倫理学 >  応用倫理
新書 >  丸善ライブラリー

内容紹介

超ロングセラー『環境倫理学のすすめ』の14年ぶり待望の続編――前著は1991年に刊行されて以来、この分野唯一の定番入門書に位置付けられ超ロングセラーで売れつづけている。そもそも「環境倫理学」は、80年代にアメリカの哲学者が創始した学際的新学問であるが、前著が刊行されて以降、この分野の研究は飛躍的に伸び、また、様々な議論が展開されてきた。本書では、その後の「環境倫理学の進展」について、この分野の第一人者の著者が執筆するもので、「京都議定書」の発効等、現代人が興味・関心を持たざるを得ない最新トピックスを事例として取り上げながら、「環境倫理学」がこれらの深刻な問題に対する回答を提示。

目次

第1章 京都議定書の意義と限界
 温暖化問題の社会的認識/冷戦後の世界秩序/温暖化問題の複雑さ/ポスト京都の条件/全世界的炭素税の提案(クライン論文)
第2章 持続可能性とは何か
 ブルントランド委員会報告書から/ロックの但し書き/ヴッパータールから/デイリーの持続可能な発展のための三つの条件/枯渇型資源の使い回し/平和的未来戦略 
第3章 石油が枯渇する日 
 女性と石油/人口と資源消費量(スループット)/石油資源の予測構造/石油利用技術の向上/石油の枯渇
第4章 保全保存論争 
 持続可能性と保全保存論争/ピンショーの功利主義/保全と保存は本当に対立するのか
第5章 自然保護と生物多様性
 反省概念としての多様/研究者の視点と生活者の視点とのずれ/単一の集合体としての多様/バイオフィリア/熊沢蕃山とパラケルスス 
第6章 生物学と環境倫理学
 自然主義再考/社会ダーウィニズム/人間以外の生物の利他的行為/自然の権利/自然主義は倫理となり得るか/最適者の生き残り/ハーディンの「共有地の悲劇」(一九六八年)/ハーディン「救命艇の倫理」(一九七四年)/「乳飲み子」の倫理
第7章 ペンタゴン・レポート
 「温暖化=ゆっくりした変化」ではない/二一世紀のキイワードは「環境難民」/ヨーロッパに北からの難民と南からの難民/アジアの危機/アメリカは自国就寝主義の強化/予防原則への疑問
第8章 自由市場と平等
 市場経済のサンクション機能/カール・マルクスの困惑/世界は燃えている/センのロールズ批判/ロールズの言い訳 
第9章 国際化
 ピーター・シンガーの四方式/排出権の均等割りは功利的であるか/一日一ドル以下しでか消費できない人々と国家/過去の排出に対する責任/過去と現在をつなぐもの/グローバリズム/アンソニー・ギデンズ『第三の道』
第10章 リスクの科学と決定の倫理
 決定の根拠/安全情報は別格/予防原則は技術論ではない
第11章 先進国の未来像
 マテリアル・フローとサプライ・チェーン/サプライ・チェーンマネジメント/拡大された生産者責任
第12章 戦争による環境破壊
 生態系の直接的で派生的な破壊/劣化ウラン弾/生態系の直接的で意図的な破壊/廃棄物としての兵器/地雷/「環境難民」の発生による間接的な自然破壊/市民的な原則を軍備に適用する

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定価:本体780円+税
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