トルエン
著者名 NEDO技術開発機構
産総研化学物質リスク管理研究センター
中西 準子
岸本 充生
発行元 丸善出版
発行年月日 2005年03月
判型 B5 257×182
ページ数 266ページ
ISBN 978-4-621-07519-7
Cコード 3343
ジャンル 化学・化学工学 >  シリーズ化学・化学工学 >  詳細リスク評価書シリーズ

内容紹介

ヒトや生態系に対するリスクが顕在化、または予測される化学物質について、科学的データに基づきそのリスクを評価した結果をまとめたシリーズ。行政、企業、市民などが化学物質管理の方策を考える際に必要な科学的基礎情報を豊富に呈示。第3巻目となる本書は、環境排出量が圧倒的に多く、シックハウス症候群や化学物質過敏症の原因物質としても挙げられているトルエンを取り上げる。

目次

要約
 1. はじめに
 2. 基本的な情報
 3. 有害性の評価
 4. 排出量の推計
 5. 暴露濃度の推計
 6. 定量的なリスク評価
  6.1 参照値を超える人数を指標としたリスク評価
  6.2 QOLの低下量を指標としたリスク評価 
 7. リスク削減対策
 8. リスク管理への提言
第Ⅰ章序論
 1. 目的
 2. 対象
 3. 構成
第Ⅱ章 基本的な情報
 1. 物質としての情報
 2. 環境中動態
  2.1 大気中での分解
  2.2 降雨による大気からの除去
  2.3 オゾンおよび粒子状物質の生成
  2.4 水・土壌での挙動
  2.5 生分解
  2.6 生物濃縮
 3. 生産に関する情報
 4. 使用に関する情報
  4.1 用途別使用量
  4.2 化学基礎原料
  4.3 ガソリン添加物
  4.4 溶剤
 5. 排出に関する情報
 6. 経口暴露に関する情報
 7. 各国のリスク評価と法規制の現状
  7.1 日本
  7.2 欧州(EU)
  7.3 世界保健機関(WHO)
  7.4 オランダ
  7.5 北欧
  7.6 カナダ
  7.7 米国
第Ⅲ章 有害性評価
 1. はじめに
 2. ヒト疫学調査
  2.1 ボランティアへの短時間暴露
  2.2 中毒の事例
  2.3 慢性暴露を対象とした疫学調査
 3. 動物実験データ
  3.1 急性毒性
  3.2 刺激性
  3.3 反復投与毒性
  3.4 遺伝毒性
  3.5 発がん性
  3.6 生殖・発生毒性
 4.体内動態
  4.1 吸収
  4.2 分布
  4.3 代謝
  4.4 排泄と呼気への排出
 5. 毒性発現メカニズム
  5.1 トルエンそのものの作用
  5.2 作用機序 
 6. 定量的リスク評価に向けた考察
  6.1 はじめに
  6.2 神経系への影響を扱った疫学研究
  6.3 本リスク評価書におけるNOAELとLOAEL
 7. 残された課題
  7.1 個人暴露濃度を用いた用量反応関数
  7.2 毒性発現メカニズムの解明
  7.3 シックハウス症候群・化学物質過敏症
第Ⅳ章 排出量推計
 1. 発生源の分類
 2. 固定発生源
  2.1 はじめに
  2.2 対象業種の事業所
  2.3 非対象業種の事業所
  2.4 家庭
 3. 移動発生源
  3.1 はじめに
  3.2 自動車・二輪車
  3.3 船舶・航空機・鉄道・特殊自動車
 4. 排出量のまとめ
 5. 諸外国との比較
 付録 諸外国におけるトルエン排出量の推計
第Ⅴ章 暴露濃度推計
 1. 個人暴露濃度の推計方法
 2. 広域大気中濃度分布の推計
  2.1 全国における発生源別排出量の面的分布
  2.2 大気中濃度分布の推計
 3. 高排出高人口密度事業所周辺の大気中濃度分布の推計
  3.1 事業所の選定
  3.2 METI-LISによる高排出高人口密度事業所周辺の大気中濃度推計
 4. 沿道の大気中濃度の扱い
 5. 室内モニタリングデータ
6. 室内発生源寄与濃度分布の推計
第Ⅵ章 定量的リスク評価
 1. 定量的リスク評価の方法
 2. 参照値を超える人数を指標としたリスク評価
  2.1 参照値の決定
  2.2 評価の枠組み
  2.3 全国における評価
  2.4 高排出高人口密度事業所における評価
 3.QOLの低下量を指標としたリスク評価
  3.1 評価の枠組み
  3.2 エンドポイントの選択
  3.3 用量反応関数の導出
  3.4 QOL値の導出
  3.5 暴露濃度とQOL低下量の関係
  3.6 日本全国におけるQOL低下量の推計
  3.7 高排出高人口密度事業所周辺におけるQOL低下量の推計
 4. まとめと考察
  4.1 参照値を超える人数による判断
  4.2 QOLを用いたリスク評価の課題
第Ⅶ章 リスク削減対策
 1. はじめに
 2. 事業所における工程内対策
 3. 事業所におけるエンドオブパイプ対策
  3.1 対策の種類
  3.2 活性炭等による吸着
  3.3 焼却・加熱
  3.4 触媒酸化
 4. QOLを用いた費用効果分析
 5. 分野別の対策
  5.1 塗料
  5.2 接着剤
  5.3 印刷インキ
  5.4 ガソリン給油等
  5.5 二輪車
  5.6 室内発生源
 6. まとめ
第Ⅷ章 結論
 1. はじめに
 2. 有害性の評価
 3. 排出量・暴露濃度の推計
 4. 定量的リスク評価
  4.1 参照値を超える人数を指標としたリスク評価
  4.2 QOLの低下量を指標としたリスク評価
 5. リスク管理への提言
第Ⅸ章 レビュアーの意見と筆者らの対応
 岸玲子レビュアーの意見書と筆者らの対応
 中杉修身レビュアーの意見書と筆者らの対応
 三森国敏レビュアーの意見書と筆者らの対応
 柳沢幸雄レビュアーの意見書と筆者らの対応
 油井喜春レビュアーの意見書と筆者らの対応

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